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プロテカジンで舌の痛みがとれる?
公開. 更新. 投稿者:栄養/口腔ケア.この記事は約2分43秒で読めます.
3,897 ビュー. カテゴリ:プロテカジンと舌痛症
H2ブロッカーのプロテカジンに舌痛症の治療効果が報告されています。
プロテカジンはカプサイシン感受性知覚神経を介した胃粘膜防御因子増強作用を持ちます。
カプサイシン感受性知覚神経とは、赤唐辛子の辛み成分であるカプサイシンによって刺激を受ける神経で、実は、この神経は胃だけではなく舌にも存在します。
そのため、プロテカジンは舌のカプサイシン感受性知覚神経にも作用して血流の改善や知覚神経の麻痺を起こし、舌痛症患者の疼痛や違和感の改善をもたらすと考えられています。
Q.舌の痛みにストガー。なぜ?
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A.ラフチジン(プロテカジン・ストガー)には酸分泌抑制作用以外に、カプサイシン感受性知覚神経を介しての効果があります。
このカプサイシン感受性知覚神経を介して様々な薬理作用を示すことが示唆されており、末梢神経障害に対する有用性も期待されているようです。
詳細な作用機序はまだ明らかになっていませんが、粘膜血流を改善することによる組織修復促進、神経保護作用などの可能性が考えられています。
鎮痛剤や向精神薬が無効の舌痛症や、化学療法に伴う口内炎の症例に対する治療効果も報告されているようです。
ラフチジンと口内炎
H2受容体拮抗作用による胃酸分泌抑制作用に加え、カプサイシン感受性知覚神経を介して胃粘膜を防御する作用を持つラフチジン。
カプサイシン感受性知覚神経あ、胃粘膜だけでなく口腔粘膜にも多く存在するため、口内炎の疼痛を軽減し、口腔粘膜の治癒を早める目的でもラフチジンが適応外使用されることがある。
ラフチジンの作用機序
ラフチジンの神経因性疼痛への作用機序は、完全には明らかになっていないが、ラフチジンが求心性の知覚神経を選択的に麻痺させることで、舌痛症やPMPSの疼痛や違和感に効果を示すと考えられている。
また、ラフチジンは、カプサイシン感受性知覚神経にあるバニロイド受容体(VR1)を介して、神経伝達物質であるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)を産生・遊離する。
CGRPは粘膜血管に作用し、一酸化窒素(NO)による血管拡張作用を惹起して血流を増加させる。
この作用も、舌痛症やPMPSなどの神経因性疼痛を軽減すると考えられている。
参考書籍:日経DI2013.11
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