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マイクロファインプラスとマイクロファインプロの違い
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約2分25秒で読めます.
53,817 ビュー. カテゴリ:マイクロファイン
マイクロファインプロとマイクロファインプラスの違いは?
インスリンペン型注入器用注射針のマイクロファインに「マイクロファインプロ」という製品が出ていたのを知りませんでした。2019年6月に発売されたらしい。
ペンニードルを主に使っているため、知りませんでした。
何が違うかというと、ペンニードルとペンニードルプラスみたいな、マイクロファインプロのほうが皮膚への接地面を大きくして痛みを緩和するタイプのようです。
ペンニードル(プラス)とマイクロファイン(プラス)の形状が違うのが紛らわしい。
マイクロファインプロは、32G×4mmの1規格のみのようです。
マイクロファインプラスは、32G×4mm、32G×6mm、31G×5mm、31G×8mmといった規格があります。
下の画像が、31G×5mm。青い箱です。
下の画像が、32G×4mm。緑の箱です。マイクロファインプロと激似。
これは間違えますね。
いや、モノを間違える以前に、マイクロファインプラスしか扱ったことのない薬局は、処方箋に「マイクロファインプロ 32G×4mm」とか書かれてきても「マイクロファインプラス 32G×4mm」と見間違うだろうという話です。
入力も間違え、調剤も間違え、患者も気づかず、しばらく経過したあとに「ヤバイ」となる調剤ミス。
おそろしやおそろしや。
でも、患者が注射時にちょっと痛いだけだから、大きな問題じゃないといえばないんだけど、それでコンプライアンス低下して「打ってなかった」とかなったら大きな問題になるので気をつけよう。
ペンニードルプラスとマイクロファインプロの違い
今までペンニードルプラスを使っていた患者が、マイクロファインプロに変わった。
どちらも32G,4mmなので、針の太さも長さも同じだ。何が違うのだろうか?
まず、特徴的なのが、色です。インスリンの針には内側のキャップと外側のキャップがあり、マイクロファインプロの内側のキャップは緑色です。ペンニードルプラスはどちらも透明。
内側のキャップは外したらすぐに捨てますが、外側のキャップは針を外す時に使うので、しばらく取っておきます。
そこを間違えて、内側のキャップを取っておいて、外側のキャップを捨ててしまうということがよくあります。注射後に内側の小さいキャップを取り付けようとして、針が指に刺さることがあります。そのため、マイクロファインプロは内側のキャップの色を緑色にして、外側のキャップと間違わないようにしています。
また、針先にペンタポイントという技術を使用して、痛みを軽減しています。
また、マイクロファインプロの外側のキャップは上部が平らになっており自立します。片手で針ケースの取り付けが可能です。
痛みは無いほうがいい?
インスリンの注射針を変更した際の患者からの訴えとして一番多いのが、「使った感じがしない」というものである。
医師はよかれと思って痛みの少ない注射針に変更したとしても、その痛みを「使った感じ」として認識していた患者としては、「前の方が良い」となるわけだ。
そのため、ペンニードルプラスからマイクロファインプロに一斉に切り替えようとしてもなかなかうまくはいかず、両方とも在庫する羽目になるのだ。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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