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フェンフルラミンとダイエット
公開. 更新. 投稿者:栄養/口腔ケア.この記事は約1分17秒で読めます.
2,212 ビュー. カテゴリ:フェンフルラミン
フィンテプラ内用液というてんかんの薬がある。適応症は、Dravet症候群とLennox-Gastaut症候群。
Dravet症候群はドラベ症候群、Lennox-Gastaut症候群はレノックス・ガストー症候群と読み、どちらも難治性、重症の小児てんかん症候群である。
そのため、町の薬局で調剤することはほとんどないので、私もよく知らない薬である。
このフェンフルラミンであるが、イギリスやフランスでは食欲抑制剤として承認されている。
日本でもダイエット用健康食品からフェンフルラミンが検出され、注意喚起されている。
フェンフルラミンは覚醒剤のアンフェタミン、メタンフェタミン(ヒロポン)と構造が類似しており、覚醒剤使って痩せる系のメカニズムである。
フェンフルラミンのてんかんに対する作用機序メカニズムは、よくわからない。そもそもてんかんの原因も不明なものが多い。
本剤の作用機序は明確ではないものの、セロトニン放出を介した複数の5-HT受容体サブタイプの活性化作用を介して、てんかん発作の減少に寄与すると考えられる。
食欲抑制剤として使われているだけに、副作用には、「食欲減退(30.5%)、体重減少」といったものがある。
覚醒剤は受験生が使う話を聞いたり、「覚醒」というだけに目が覚めるんじゃないかと思われがちだが、眠気や疲れがとれたり頭がさえるのは一時的なもので、しばらくすると激しい脱力感、疲労感、倦怠感に襲われます。そのため、副作用に「疲労(10.8%)、傾眠(13.8%)、嗜眠」といったものもみられる。
フィンテプラ内用液をダイエット目的の食欲抑制剤として適応外使用するようなことは、無い、だろう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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