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GLP-1とGLP-2の違いは?
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約1分27秒で読めます.
4,741 ビュー. カテゴリ:GLP-2アナログ製剤
新しい薬で、レベスティブ皮下注(テデュグルチド)という薬が出た。
この薬は「GLP-2アナログ製剤」で、適応症は「短腸症候群」だという。
まず、糖尿病に使われるビクトーザなどの「GLP-1アナログ製剤」と、この「GLP-2アナログ製剤」は何が違うのか?気になるところ。
ちなみにトルリシティはデュラグルチド、レベスティブはテデュグルチド。
皆さんご存じのGLP-1は、インクレチンとも呼ばれ、食事をとると小腸から分泌されインスリン分泌を促し、血糖値を下げるホルモンです。
一方、GLP-2の役割としては、腸管粘膜の増殖、消化吸収能力の促進、粘膜バリアの維持、消化管運動抑制、摂食抑制などがある。
GLP-1もGLP-2もグルカゴンも、グルカゴン前駆体(プログルカゴン)から産生されます。
短腸症候群
短腸症候群という病気は、文字通り、腸が短くなって生じる様々な症候群のことです。下痢や栄養素の消化不良などを起こします。
腸が短くなる原因としては、先天性のものもありますが、多くは手術によって切除されることによるものが多いです。大腸というよりも、小腸の大部分(通常は全長の3分の2以上)を手術で切除した後によく生じます。
そのため、小腸に病変を生じるクローン病や、腸閉塞などで小腸を切除した後に短腸症候群になる人が多いです。
小腸を切除する長さによって、症状はピンキリであると想像するが、小腸から分泌されるGLP-1やGLP-2の分泌は減るだろう。GLP-1アナログ製剤の投与が必要になる患者もいるだろうが、小腸切除した方の血糖コントロールはなかなか難しそうだ。
短腸症候群の患者は、基本的に静脈栄養が必要となるが、レベスティブが残存小腸の表面積を拡げ栄養吸収能を高めることにより、患者さんの静脈栄養への依存度を下げることが期待されるという。
在宅で中心静脈栄養してるような患者に接する機会のある薬剤師さんは少ないと思いますが、勉強しておく。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。