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スプレーから泡状スプレーへの変更調剤は可能か?
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約4分34秒で読めます.
24,927 ビュー. カテゴリ:スプレーと泡状スプレー
ヒルドイドの製品レパートリーには、ソフト軟膏、ゲル、クリーム、ローションの4つがあります。(2018年9月13日にヒルドイドフォームという泡状スプレーが発売されました。)
ヒルドイドのジェネリックには、この4種に加え、スプレー、泡状スプレーというものがあります。
ソフト軟膏、クリーム、ローションの薬価は23.7円/gですが、ゲルのみ売れないからなのか13.6円/gという割安価格になっております。
ヒルドイドにはジェネリックもありますが、それらの薬価(最安値)を比較してみると、
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「ニットー」:6.3円/g
ヘパリン類似物質クリーム0.3%「ラクール」:6.3円/g
ヘパリン類似物質ゲル0.3%「アメル」:6.4円/g
ヘパリン類似物質ローション0.3%「ニットー」:6.3円/g
ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%「ニットー」:16.5円/g
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー0.3%「ニットー」:16.5円/g
スプレーと泡状スプレーは高めの薬価になっています。
ジェネリックもこんな剤形の薬作るところは、ヒルドイドの美容目的使用に乗っかっている感がハンパないです。マルホ的には止めてくれという感じでしょうか。
先発のヒルドイドが泡状スプレー作って、「ヒルドイドフォーム」とかで販売したら、美容目的批判が加速しそうです。(2018年9月13日に発売してしまいました)
ジェネリックの外用薬の剤形変更は認められていません。
内服薬については錠からOD錠とか、カプセルとかへの変更は、患者の意向を確認し薬剤師の判断で変更可能ですが、外用剤については軟膏からクリームへの変更などは認められていません。
追記:ヒルドイドフォームは変更調剤不可?
ヒルドイドフォームは1本あたり92gという中途半端な量の缶です。
ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは「ニットー」「日本臓器」「PP」と3社が販売していますが、いずれも1本100gの製品です。
そのため、処方せんでヒルドイドフォーム92gと処方された場合、ヒルドイドフォームを調剤するしかありません。
ざけんなクソマルホ。
こんなものは、実質後発品へ変更できない先発医薬品なわけだから、後発医薬品調剤体制加算の算定に必要な「診療報酬における加算等の算定対象となる後発医薬品」からは外すべきと考えるがいかに。
ヘパリン類似物質外用スプレーからヘパリン類似物質外用泡状スプレーへの変更調剤
剤形が異なれば一般名コードも異なる。
例えば、【般】クロベタゾン酪酸エステル軟膏0.0 5%の一般名コードは、 2646722M1ZZZ。
【般】クロベタゾン酪酸エステルクリーム 0.05%の一般名コードは、 2646722N1ZZZ。
ヘパリン類似物質については、
【般】ヘパリン類似物質軟膏0.3%:3339950M1ZZZ
【般】ヘパリン類似物質クリーム0.3% : 3339950N1ZZZ
【般】ヘパリン類似物質外用液0.3% : 3339950Q1ZZZ
【般】ヘパリン類似物質スプレー0.3% :3339950R1ZZZ
【般】ヘパリン類似物質ゲル0.3% :2649950M1ZZZ
スプレーにしても、中身はローションと同じなので、ローション→スプレーは可能かと思いましたが、一般名コード的には異なる。
ヒルドイドローション(乳液タイプ)→ビーソフテンローション(化粧水タイプ)や、
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー0.3%「ニットー」 →ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%「日医工」については、
一般名コードは同じで、ルール上区別がつかず、禁止する規定もないので、疑義照会無しで変更可能ではありますが、使用感が異なるため、念のため医師への疑義照会による確認、患者への確認が必要と思われる。
ちなみに、温感パップと非温感パップについては、
【般】ロキソプロフェンNaテープ50mg (7×10cm非温感): 2649735SAZZZ
【般】ロキソプロフェンNaテープ100m g(10×14cm非温): 2649735SBZZZ
【般】ロキソプロフェンNaテープ50mg (7×10cm温感):2649735SCZZZ
【般】ロキソプロフェンNaテープ100m g(10×14cm温感):2649735SDZZZ
と、一般名コードが異なる。普通サイズとLサイズも一般名コードが異なる。
これは例外コードなるものによる区分で、厚労省のHPには以下のようにある。
薬価基準収載医薬品コードの上9桁に続き、3桁「ZZZ」を付記し、12桁としています。ただし、上9桁で適切な区分が行えない成分・規格については、9桁目をアルファベットとして区別し、例外コード品目対照表を添付しています。
平成29年6月16日適用となっているので、今年から変わったようだ。
そのうち、スプレーと泡状スプレーにも例外コードで区別されるかも知れない。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
3 件のコメント
クソマルホww激しく同感です。マルホをはじめ、ヘパリン類似物質で金儲けしようと考えるメーカー達にはもうちょっとプライドを持ってほしいですね。
私も、変更不可だと思っていたのですが、ヒルドイドフォームの缶をよく見ると「原薬92g」となっております。
添加物を含めると100gだそうで、GEへの変更可能と言う話です。
本当かどうかは、すみません。
コメントありがとうございます。
なるほど。そうなんですね。
しかし、変更調剤する勇気がありません。