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高温で軟膏が溶ける?
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約1分59秒で読めます.
3,292 ビュー. カテゴリ:Bleeding現象
フルメタの添付文書の「取扱い上の注意」には以下のように書かれている。
軟膏:高温条件下で軟膏基剤中の低融点物質(液体)が滲出すること(Bleeding現象)がある。
クリーム:高温条件下で外観が変化(粒状あるいは分離)することがある。
ローション:火気に近づけないこと。
Bleeding現象とは、高温条件下で軟膏基剤中の低融点物質(液体)が滲出することである。
貯法としては「室温保存」であるが、真夏の調剤室では30度を超えることもある。
混合した軟膏やクリームは冷蔵庫に保管しているが、通常のチューブや容器の外用薬は冷蔵庫に入れることはしていない。
Bleeding現象で添付文書を検索すると他にもいくつか出てくる。
アルメタ軟膏、プレドニン眼軟膏、リンデロン-DP軟膏、リンデロン-VG軟膏0.12%、リンデロン-V軟膏0.12%、眼・耳科用リンデロンA軟膏など。
夏季に自動車の車内に入れたまま忘れた塗り薬は1度溶けて濃度に偏りができている。そのため使用しないのが原則。
夏の車内では80℃以上の高温に達することもあり、一度溶けてしまったものは再固化しても主薬の分散性が悪化していることがあるので使用すべきではありません。
しかし、中には温度の影響をあまり受けない軟膏もあります。メーカーに確認するのがベスト。
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