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ムヒはかゆみどめ?
公開. 更新. 投稿者:アトピー性皮膚炎/ステロイド外用薬.この記事は約1分13秒で読めます.
3,391 ビュー. カテゴリ:ムヒの成分は?
例えば、医療用の商品名だと、「リンデロン」と名の付く商品名の薬は多い。
ただ、「リンデロン」にはベタメタゾンというステロイドが入っているという点で統一されている。
しかし、市販薬の場合、同じ商品名で全く違う成分、というものも多い。
例えば、トランシーノと聞くとトラネキサム酸というイメージだが、「トランシーノ ホワイトCクリア」にはトラネキサム酸は入っていない。
リアップもシャンプーやコンディショナーを販売しているが、もちろんミノキシジルは入っていない。
ムヒといえば、かゆみ止めというイメージだが、子供用の風邪薬もある。
商品名 | 剤形 | 成分 |
---|---|---|
ムヒS | クリーム | ジフェンヒドラミン、グリチルレチン酸、l-メントール、dl-カンフル、イソプロピルメチルフェノール |
ムヒHD | 外用液 | ジフェンヒドラミン塩酸塩、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 、l-メントール、アラントイン、パンテノール、イソプロピルメチルフェノール |
ムヒHDm | 外用液 | ジフェンヒドラミン塩酸塩、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 、l-メントール、アラントイン、パンテノール、イソプロピルメチルフェノール |
ムヒER | 外用液 | プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、l-メントール |
ムヒDC速溶錠 | 錠剤 | メキタジン |
ムヒAZ錠 | 錠剤 | アゼラスチン塩酸塩 |
ムヒ・ベビーb | クリーム | ジフェンヒドラミン、グリチルレチン酸、イソプロピルメチルフェノール 、トコフェロール酢酸エステル |
液体ムヒベビー | 外用液 | ジフェンヒドラミン塩酸塩、パンテノール |
ムヒパッチA | パッチ | ジフェンヒドラミン、イソプロピルメチルフェノール、l-メントール |
ムヒのこども鼻炎シロップS | シロップ | クロルフェニラミンマレイン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、カンゾウエキス |
ムヒのこどもせきどめシロップSa | シロップ | デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、グアイフェネシン、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ナンテンジツ流エキス、キキョウ流エキス、セネガ流エキス |
ムヒのこども解熱鎮痛顆粒 | 顆粒 | アセトアミノフェン、アスコルビン酸、グリシン |
ムヒのこどもかぜシロップSa | シロップ | アセトアミノフェン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ナンテンジツ流エキス |
ムヒのこどもかぜシロップPa | シロップ | アセトアミノフェン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ナンテンジツ流エキス |
ムヒのこどもかぜ顆粒a | 顆粒 | アセトアミノフェン、d-マレイン酸クロルフェニラミン、チペピジンヒベンズ酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩 |
ムヒのきず液 | 外用液 | ベンゼトニウム塩化物、アラントイン |
ムヒソフトGX乳状液 | 外用液 | ジフェンヒドラミン塩酸塩、パンテノール、トコフェロール酢酸エステル、グリチルレチン酸 |
ムヒソフトGX | クリーム | ジフェンヒドラミン塩酸塩、パンテノール、トコフェロール酢酸エステル、グリチルレチン酸 |
ムヒアルファSII | クリーム | ジフェンヒドラミン塩酸塩、デキサメタゾン酢酸エステル、l-メントール、dl-カンフル、クロタミトン、グリチルレチン酸、イソプロピルメチルフェノール |
ムヒアルファEX | クリーム | プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、ジフェンヒドラミン塩酸塩、l-メントール、dl-カンフル、クロタミトン、イソプロピルメチルフェノール |
ポケムヒS | 外用液 | ジフェンヒドラミン、l-メントール、dl-カンフル、グリチルレチン酸 |
液体ムヒS2a | 外用液 | デキサメタゾン酢酸エステル 、ジフェンヒドラミン塩酸塩、l-メントール、dl-カンフル、グリチルレチン酸、イソプロピルメチルフェノール |
液体ムヒアルファEX | 外用液 | プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、ジフェンヒドラミン塩酸塩、l-メントール、dl-カンフル、イソプロピルメチルフェノール |
ムヒは私も小さい頃使っていましたが、虫刺されによく使われる薬です。
ムヒと聞くと、ジフェンヒドラミン、軽いかゆみ止めというイメージでしたが、最近はステロイドが配合されているものもあります。液体ムヒS、ムヒアルファS1にはデキサメタゾン、液体ムヒアルファEX、ムヒアルファEXにはプレドニゾロンが入っている。
どれも弱めのステロイドですが、ステロイド忌避のお客さんもいるでしょうし、水虫系真菌、細菌感染の疑いのある症状のお客さんには注意する必要もある。
ムヒホワイティという、虫刺され跡に使う化粧品のような薬も以前あったが、今は販売されていないようだ。
成分は、ヒドロコルチゾン、ジフェンヒドラミン塩酸塩、l-メントール、dl-カンフル、アラントイン。
ステロイドをまるで化粧品のようなイメージでPRするのはいかがなものかと。
しかし、池田模範堂のようなメーカーが生き残るためには、このような戦略しか無いのかも知れないなあ。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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