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クリームとユニバーサルクリームの違いは?
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約2分47秒で読めます.
4,933 ビュー. カテゴリ:ネリゾナクリームとネリゾナユニバーサルクリームの基剤の違いは?
ネリゾナクリームはO/W型の乳剤性基剤で、主に白色ワセリン、流動パラフィン、および水分を約68%含有する。
クリームは衣服にしみがつかず、使用感や展延性が良く、美容面からも特に顔面の病変や夏季に好まれるが、軟膏に比べると皮膚乾燥作用や刺激症状があり、浸出液、びらん、潰瘍面には適さない。
皮膚に塗布して延ばすとクリームの白さが消失するように見えるのでバニシングクリーム、あるいは親水軟膏とも呼ばれている。
ネリゾナユニバーサルクリームはW/O型の乳剤性基剤で、主に白色ワセリン、流動パラフィン、および水分を約30%含有する。
軟膏とO/W型クリームの中間的な性質(クリーム状の軟膏)で、多少の湿潤面から乾燥面まで比較的適用範囲が広い。
皮膚に塗布して延ばすと冷却作用があるのでコールドクリーム、あるいは吸水軟膏とも呼ばれる。
クリームはO/W型、ユニバーサルクリームはW/O型。
ソフト軟膏というのもありますが、それもW/O型。
O/W型のほうが水が多くて、W/O型のほうが油が多い。
O/W型でも冷却作用とかありそうですが。
夏場はクリームが好まれるけど、あんまり乾燥しすぎるのはアトピー肌に悪いから、ユニバーサルクリームのほうがいいのかな。
バニシングクリームとコールドクリームの違いは?
バニシングクリームがO/W型の親水軟膏。
コールドクリームがW/O型の吸水軟膏。
皮膚のために、昔は脂そのものをすりこんでいたのを、脂と水をまぜて使えば脂特有の不快感がかなりへります。
脂そのものより冷たく感じるのでコールドクリームと呼ばれました。
その後、化学が発達して油脂は脂肪酸とグリセリンに分解できることがわかりました。
油や脂、つまり油脂をまぜても、ややパサつきますが、やはりクリームになることがわかりました。
実際には、油脂を若干くわえてパサツキを消してクリームにします。
これをバニシングクリームと呼びます。
このクリームは水がきわめて分離しやすいのです。
水が蒸発して逃げやすいのが特徴です。
実際には、乳化の補助剤をくわえないと商品にはなりません。
脂肪酸は脂よりさっぱりしているので、このクリームはコールドクリームより冷たく感じ、夏でも使うことができます。
皮膚にこすりつけると、はじめは白く広がり、まもなく消えてゆくバニシングクリーム、消えゆくクリームという名のクリームです。
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