更新日:2017年8月8日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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運転しちゃダメな薬は意外と多い?


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車を運転しちゃいけない薬

車を運転してはいけない抗生物質」という記事を書いたこともありますが、
意外な薬で「車を運転してはいけない」と使用上の注意に書かれている薬がある。

ロペミンやブスコパンなど。
下痢の最中にはなるべく運転したくはないですが。そういうことではなくて。

①「本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。」
②「本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。」

①注意して運転していいですよ
②運転しちゃいけません
である。

似て非なる注意文。

意外な?自動車運転注意の薬を一覧にしてみた。

医薬品名添付文書の文章
アスペノンカプセル本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること.
アベロックス錠失神,意識消失,めまい等があらわれることがあるので,自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること.
アマージ錠片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること
イミグラン錠片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
イミグラン点鼻液片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
クロミッド錠霧視等の視覚症状があらわれることがあるので、服用中は自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
ザイザル錠眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
ザジテン点鼻液眠気を催すことがあるので、本剤使用中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
シベノール錠めまい、ふらつき、低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
セスデンカプセル視調節障害、眠気、めまいを起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
ゾーミッグ錠片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
チャンピックス錠めまい、傾眠、意識障害等があらわれ、自動車事故に至った例も報告されているので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
ドグマチール錠ときに眠気、めまい等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
バップフォー錠眼調節障害、眠気、めまいがあらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分に注意すること。
バリキサ錠本剤及び本剤の活性代謝物であるガンシクロビルの投与により痙攣、鎮静、めまい、運動失調、錯乱が報告されているので、本剤投与中の患者には自動車の運転、危険を伴う機械の操作等に従事させないこと。
ブスコパン錠眼の調節障害等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
プリンペラン錠眠気、めまいがあらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
マクサルト錠片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
ミグシス錠眠気等を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
ミケラン錠めまい・ふらつきがあらわれることがあるので、本剤投与中の患者(特に投与初期)には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
ミノマイシンカプセルめまい感があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作及び高所での作業等に従事させないように注意すること。
メキシチールカプセル本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
メジコン錠眠気を催すことがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
レルパックス錠片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
ロートエキス散視調節障害、散瞳、羞明、めまい等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
ロペミンカプセル眠気、めまいが起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

ザジテン点鼻やリボスチン点鼻はダメだけど、インタール点鼻はOK。
ブスコパンはダメだけど、チアトンは「羞明等を起こすことがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること.」となっているので、注意すればOK。
バップフォーはダメだけど、ベシケアは「眼調節障害(霧視等)、傾眠が起こることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意させること。」となっているので、注意すればOK。
メジコンはダメだけど、アスベリンには特に記載は無い。

ここらへんを意識して処方している医師もいるのかな。

運注

ある日処方せんを見ていたら、処方せんに「運注」という記載が見られた。
「運転注意」ってことかな?と思ってその薬品をみるとナウゼリン坐剤。

確かにナウゼリン坐剤の添付文書には、
「眠気、めまい・ふらつきがあらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に注意させること。」
という記載がみられる。
副作用の項目をみると、頻度不明で「眠気、めまい・ふらつき」がみられる。

添付文書検索の使用上の注意で「車」と検索すると、3357件がひっかかった。

意外な薬で「自動車の運転注意」が記載されているかも知れない。

神経系の薬で運転注意の記載がみられることは予想がつく。
点眼薬でも「一時的な霧視」などで運転注意が記載されているものがある。
点鼻薬でも抗ヒスタミン系の点鼻薬では運転注意の記載がみられる。
循環器系の薬でも、降圧剤などでめまい、ふらつきなど起こる可能性があるので運転注意となっている。
呼吸器系の薬では、中枢性鎮咳薬などで眠気を催すことがあるので運転注意となっている。
消化器系の薬では、抗コリン薬や抗ドパミン薬で眠気を催すことがあるので運転注意。
インスリン注射や糖尿病用薬でも、低血糖の恐れがあるので運転注意。
泌尿器系の薬でも、抗コリン薬では運転注意。
血液系の薬ではドルナーやプロサイリンで意識障害を起こす恐れがあるので運転注意となっていた。これは意外。
抗癌剤でも、めまいや視力障害を起こす可能性があるので運転注意。
抗アレルギー薬での運転注意は当然知ってる。
抗生物質でもジスロマックやミノマイシンで運転注意となっているので、注意。
抗ヘルペス薬での運転注意にも注意。
麻薬でも当然運転注意。
その他チャンピックスで運転注意。

ざっと見て、1日に投薬する患者の8割方「運転注意」を指導しなければならないんじゃないかという印象。

薬による影響もありますが、そもそも病院にくる体調の悪い人は、その病気によって運転に支障をきたすこともあります。
てんかんや糖尿病患者による運転事故が社会問題化した事情も添付文書に反映されているのでしょうけど。
全ての患者に「運転注意」を指導する心づもりで投薬しても良いんじゃないかと思う。

私の住んでいるような、生活に車が不可欠な地域で、「運転に支障をきたすかも知れない」というアドバイスは、コンプライアンスに影響を及ぼしかねないので躊躇してしまう。

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