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重大な副作用の初期症状一覧
公開. 更新. 投稿者:副作用/薬害. タグ:薬剤一覧ポケットブック. この記事は約0分14秒で読めます.
6,254 ビュー. カテゴリ:重大な副作用の初期症状
患者から症状を聞いて、それが副作用によるものか、病気の症状によるものか薬剤師は診断はできない。
しかし、その症状が薬の副作用の初期症状である可能性があるのであれば、患者に伝え、しかるべき対応を助言する必要がある。
重篤副作用疾患別対応マニュアル | 重大な副作用 | 初期症状 |
---|---|---|
QT延長 | 「立ちくらみ」「動悸」 | |
精神 | アカンジア | 「体や足がそわそわしたりイライラして、じっと座っていたり、横になっていたりできず、動きたくなる」「体や足を動かしたくなる」「じっと立ってもおれず、足踏みしたくなる」 |
アシドーシス | 「吐き気」「嘔吐」「疲労感」 | |
過敏症 | アナフィラキシー | 「皮膚のかゆみ」「蕁麻疹」「声のかすれ」「くしゃみ」「喉のかゆみ」「息苦しさ」「動悸」「意識の混濁」 |
アルカローシス | 「過敏性」「筋肉のひきつり」「けいれん」 | |
心臓・循環器 | うっ血性心不全 | 「動くと息が苦しい」「疲れやすい」「足がむくむ」「急に体重が増えた」、「咳とピンク色の痰」 |
神経・筋骨格系 | ギラン・バレー症候群 | 「両側の手足に力が入らない」「歩行時につまづく」「階段を昇れない」「モノがつかみづらい」「手足の感覚が鈍くなる」「顔の筋肉が麻痺する」「食べ物が飲み込みにくい」「呼吸が苦しい」 |
ジギタリス中毒 | 「吐き気」「食欲不振」「下痢」「不整脈」「めまい」「視覚異常」 | |
神経・筋骨格系 | ジスキネジア | 「繰り返し口唇をすぼめる」「舌を左右に動かす」「口をもぐもぐさせる」「口を突き出す」「歯をくいしばる」「目を閉じるとなかなか開かずシワを寄せている」「勝手に手が動く」「足が動いてしまって歩きにくい」「手に力が入って抜けない」「脚が突っ張って歩きにくい」 |
皮膚 | スティーブンス・ジョンソン症候群 | 「高熱(38℃以上)」「目の充血」「めやに」「瞼の腫れ」「目が開けづらい」「くちびるや陰部のただれ」「排尿、排便時の痛み」「喉の痛み」「広範囲の皮膚が赤くなる」 |
精神 | セロトニン症候群 | 「不安」「混乱」「イライラ」に加えて、「興奮する」「動きまわる」「手足が勝手に動く」「眼が勝手に動く」「震える」「体が固くなる」「発汗」「発熱」「下痢」「脈が早くなる」 |
せん妄 | 「見当識障害」「注意力と思考力の低下」 | |
腎臓 | ネフローゼ症候群 | 「足がむくむ」「尿量減少」「体がダルイ」「排尿時の尿の泡立ちが強い」「息苦しい」「尿が赤い」 |
血液 | ヘパリン起因性血小板減少症(HIT) | 突然現れる「呼吸困難」「意識障害、痙攣、運動・感覚障害」「四肢のはれ・疼痛・皮膚の色調に変化」、ヘパリン皮下注数日後に現れる「注射部位の発赤」「押すと痛いしこり」 |
精神 | 悪性症候群 | 「他の原因がなく、37.5℃以上の高熱が出る」「発汗」「ぼやっとする」「手足の震え」「身体のこわばり」「話しづらい」「飲み込みにくい」「脈が速い」「呼吸数増加」「血圧上昇」 |
過敏症 | 咽頭浮腫 | 「喉のつまり」「息苦しい」「息を吸い込む時にヒューヒューと音がする」 |
神経・筋骨格系 | 運動失調 | 「手足の動きがぎこちない」「箸が上手に使えなくなった」「呂律が回らない」「ふらつく」「まっすぐに歩けない」 |
神経・筋骨格系 | 横紋筋融解症 | 「手足・肩・腰・その他の筋肉が痛む」「手足がしびれる」「手足に力が入らない」「こわばる」「全身がだるい」「尿の色が赤褐色になる」 |
感覚器 | 角膜混濁 | 「目のかすみ」「充血」「異物感」「まぶしさ」 |
口腔 | 顎骨壊死 | 「口の中の痛み、特に抜歯後の痛みがなかなか治まらない」「歯茎に白色あるいは灰色の固いものが出てきた」「顎の腫れ」「下唇のしびれ感」「歯がぐらついてきて、自然に抜けた」 |
肝機能障害、黄疸 | 「ひどいだるさ」「吐き気」「食欲不振」「皮膚や白目が黄色くなる」 | |
腎臓 | 間質性腎炎 | 「発熱」「発疹」「関節痛」「吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状」などが持続したり、その後に「むくみ」「尿量減少」が見られることがある |
呼吸器 | 間質性肺炎 | 「階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする/息苦しくなる」「空咳が出る」「発熱がある」等が急に出現したり持続 |
代謝・内分泌 | 偽アルドステロン症 | 「手足のだるさ」「しびれ」「つっぱり感」「こわばり」に加えて、「力の抜ける感じ」「こむら返り」「筋肉痛」が現れ、だんだんきつくなる。 |
消化器 | 偽膜性大腸炎 | 「頻回の下痢」「粘性便」「お腹が張る」「腹痛」「発熱」「吐き気」 |
呼吸器 | 急性好酸球性肺炎 | 「空咳」「階段を上がったり、少し無理をすると息切れがする、息苦しくなる」、「発熱」 |
神経・筋骨格系 | 急性散在性脳脊髄炎 | 「頭痛」「発熱」「嘔吐」「意識混濁」「目が見えにくい」「手足が動きにくい」「歩きにくい」「感覚が鈍い」 |
腎臓 | 急性腎不全 | 「尿量減少」「ほとんど尿が出ない」「一時的に尿量が多くなる」「発疹」「むくみ」「体がだるい」 |
腎臓 | 急性腎盂腎炎 | 「さむけ」「震え」「発熱」「わき腹や腰の痛み」 |
呼吸器 | 急性肺損傷・急性呼吸窮迫症候群(急性呼吸促迫症候群) | 「息が苦しい」「咳・痰がでる」「呼吸が早くなる」「脈が早くなる」 |
皮膚 | 急性汎発性発疹性膿疱症 | 「高熱(38℃以上)」「広範囲の皮膚が赤くなる」「赤くなった皮膚上に小さな白いぶつぶつ(小膿疱)がでる」「全身がだるい」「食欲が無い」 |
消化器 | 急性膵炎(薬剤性膵炎) | 「急に胃のあたりがひどく痛む」「吐き気」「嘔吐」、腹痛はのけぞると強くなり、かがむと弱くなる。 |
呼吸器 | 胸膜炎、胸水貯留 | 「息が苦しい」「胸が痛い」 |
過敏症 | 血管性浮腫 | 「急に、唇、まぶた、舌、口の中、顔、首が大きく腫れる」「喉のつまり」「息苦しい」「話しづらい」 |
血液 | 血小板減少症 | 「手足の点状出血」「青あざができやすい」「出血しやすい(歯茎の出血・鼻血・生理がとまりにくい)」 |
血液 | 血栓症(血栓塞栓症、塞栓症、梗塞) | 「手足の麻痺、しびれ」「しゃべりにくい・呂律が回らない」「胸の痛み」「呼吸困難」「片方の足の急激な痛みは晴れ」 |
血液 | 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP) | 「発熱」「倦怠感」「脱力感」「悪心」「食欲不振」「青あざができる」「鼻や歯茎からの出血」「尿量の減少」「皮膚や白目が黄色くなる」「軽度の頭痛、めまい、痙攣、突然自分のいる場所がわからなくなる、うとうとするなどの症状が短時間に起こる」 |
口腔 | 抗癌剤による口内炎 | 「口の中の痛み・出血・熱いものや冷たいものがしみる」「口の乾燥、口の中が赤くなったり腫れる」「口が動かしにくい」「ものがのみこみにくい」「味が変わる」 |
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH) | 低ナトリウム血症となる。自覚症状はあまり顕著ではなく、だるさ、食欲不振。 | |
代謝・内分泌 | 甲状腺機能低下症 | 「前頸部の腫れ」「元気がない」「疲れやすい」「まぶたが腫れぼったい」「寒がり」「体重増加」「動作が遅い」「いつも眠たい」「物覚えが悪い」「便秘」「かずれ声」 |
代謝・内分泌 | 甲状腺中毒症 | 「動悸」「脈が速くなる」「手指の震え」「食欲があるのに体重が減少」「汗が多い・暑がり」「体がだるい」「疲れやすい」「神経質で気分がイライラする」「微熱」 |
紅皮症 | 「皮膚の広範囲の発赤」「紅斑」 | |
高カリウム血症 | 「手足の脱力感」「吐き気」「脈の乱れ」 | |
高カルシウム血症 | 「だるさ」「手足の脱力感」「食欲不振」「吐き気」「腹痛」 | |
高マグネシウム血症 | 「吐き気」「口渇」「皮膚の赤味」「手足の脱力感」「眠気」「脈が遅くなる」 | |
高血圧クリーゼ | 「頭痛」「眼底出血」 | |
代謝・内分泌 | 高血糖 | 「口渇」「多飲」「多尿」「体重減少」等の症状が急に出現したり、持続する |
骨髄線維化症 | 「動悸」「息切れ」「全身倦怠感」などの貧血症状 | |
骨 | 骨粗鬆症 | 骨量現象だけでは自覚症状は出ない。「身長低下、背中が丸くなった」、骨折による腰背部の痛み |
血液 | 再生不良性貧血 | 「青あざができやすい」「歯茎や鼻の粘膜からの出血」「発熱」「喉の痛み」「皮膚や粘膜が青白く見える」「疲労感」「動悸」「息切れ」「気分が悪くなりクラっとする」「血尿」 |
がん | 手足症候群 | 「手足の感覚の異常(しびれ・痛みなど)」、手足の皮膚の「発赤、紅斑」「むくみ」「色素沈着」「角化」「ひびわれ」「水ぶくれ」「爪の変形・色素沈着」 |
腎臓 | 腫瘍崩壊症候群 | 初期症状を自覚して早期発見することは難しい。そのため定期的な検査が必要 |
消化器 | 重度の下痢 | 「泥状便~水様便」「便意切迫又はしぶり腹」「さしこむような激しい腹痛」「頻回の下痢」「便に粘液状のものが混じる」「便に血液が混じる」 |
血液 | 出血傾向 | 「手足に点状出血」「青あざができやすい」「皮下出血」「鼻血」「過多月経」「歯茎の出血」 |
泌尿器 | 出血性膀胱炎 | 「尿が赤みを帯びる(血液が混ざる)」「尿の回数が増える」「排尿時痛」「残尿感」 |
神経・筋骨格系 | 小児の急性脳症 | 特に乳幼児で「5分間以上継続する痙攣」「痙攣後、意識がなくずっとぐったりしている」「痙攣が起きなくても、いつもと違った意味不明な言動があったり、ぐったりしている」 |
消化管出血 | 「腹痛」「吐血」「下血」「黒色便」 | |
消化器 | 消化性潰瘍 | 「胃のもたれ」「食欲低下」「胸焼け」「吐き気」「胃が痛い」「空腹時にみぞおちが痛い」「便が黒くなる」「吐血」等がみられ症状が持続する |
心臓・循環器 | 心室頻拍 | 「めまい」「動悸」「胸が痛む」「胸部の不快感」、「意識消失、失神、痙攣」のような副作用が起こる可能性もある。 |
心不全 | 「息切れ」「疲労感」 | |
精神 | 新生児薬物離脱症候群 | 「ぐったりしている」「手足をブルブルと振る」、薬の影響がより強い場合には「痙攣」「息を止める」などの一時的な症状が現れる |
深部静脈血栓症 | 「足の痛み・むくみ」 | |
腎臓 | 腎性尿崩症 | 「尿量の著しい増加」「激しい口渇」「多飲」 |
静脈血栓塞栓症 | 「足の痛み・むくみ」「息切れ」「胸痛」「目が見えにくくなる」 | |
皮膚 | 接触性皮膚炎 | 薬剤を使ったらすぐに「ひりひりする」「赤くなる」「かゆくなり、塗ったところに蕁麻疹」など |
代謝性アシドーシス | 「吐き気」「嘔吐」「疲労感」 | |
炭酸ガスナルコーシス | 「発汗」「頭痛」「振戦」「傾眠」 | |
皮膚 | 中毒性表皮壊死症 | 「高熱(38℃以上)」「目の充血」「口唇のただれ」「喉の痛み」「広範囲の皮膚が赤くなる」 |
低カリウム血症 | 「手足の脱力感」「のどの渇き」「尿量増加」「便秘」「吐き気」「脈の乱れ」 | |
低カルシウム血症 | 「手指・くちびるのしびれ」 | |
代謝・内分泌 | 低血糖 | 「冷や汗」「気持ちが悪くなる」「強い空腹感」「さむけ」「動悸」「手足の震え」「目のチラツキ」「力の抜けた感じ」「頭痛」 |
神経・筋骨格系 | 頭痛 | 「頭がいたい」 |
骨 | 特発性大腿骨頭壊死症 | 「大腿骨の付け根辺りの痛み」「膝・臀部あたりの痛み」 |
感覚器 | 難聴 | 「聞こえづらい」「ピーやキーンという耳鳴りがする」「耳が詰まった感じがする」「ふらつく」 |
乳酸アシドーシス | 「吐き気」「腹痛」「下痢」「だるさ」「筋肉痛」「過呼吸」 | |
泌尿器 | 尿閉・排尿困難 | 「排尿したいのに出ない」「尿の勢いが弱い」「排尿中に何度も途切れる」「出るまでに時間が掛かる」「排尿にお腹に力を入れる必要がある」「残尿感」 |
血液 | 播種性血管内凝固(全身性凝固亢進障害、消費性凝固障害) | 「青あざができやすい」「鼻血」「歯茎の出血」「血尿」「鮮血便」「結膜の出血」などの出血症状に加えて、「意識障害」「呼吸困難」「動悸」「息切れ」「痰が出なくなる」「黄疸」などの臓器症状が持続あるいは急激に悪化する |
肺塞栓症 | 「息切れ」「胸痛」 | |
呼吸器 | 肺水腫 | 「息が苦しい」「胸がゼーゼーする」「咳・痰が出る」「呼吸が早くなる」「脈が早くなる」 |
呼吸器 | 肺胞出血(肺出血、びまん性肺胞出血) | 「咳と一緒に血が出る」「痰に血がまじる」「黒い痰がでる」「息切れがする・息苦しくなる」「咳がでる」 |
神経・筋骨格系 | 白質脳症 | 「歩行時のふらつき」「口のもつれ」「物忘れ」「動作緩慢」 |
呼吸器 | 非ステロイド性抗炎症薬による喘息発作 | 「息をする時ゼーゼー、ヒューヒュー鳴る」「息苦しい」 |
房室ブロック | 「吐き気」「めまい」「ふらつき」 | |
消化器 | 麻痺性イレウス | 「お腹がはる」「著しい便秘」「腹痛」「吐き気」「嘔吐」等がみられ、これらの症状が持続する。 |
神経・筋骨格系 | 末梢神経障害 | 手足が「ピリピリとしびれる」「ジンジンと痛む」「感覚がなくなる」「力が入らない」「モノがつかみづらい」「歩行時につまづく」「イスから立ち上がれない」「階段を昇れない」 |
神経・筋骨格系 | 無菌性髄膜炎 | 「40℃ぐらいの高熱」「頭痛」「気分が悪い」「吐き気」「うなじがこわばり固くなって首を前に曲げにくい」「意識が薄れる」 |
血液 | 無顆粒球症(顆粒球減少症、好中球減少症) | 「突然の高熱」「さむけ」「喉の痛み」 |
感覚器 | 網膜・視路障害 | 「視力低下」「近くのものがピントが会わない」「色が分かりにくい」「暗くなると見えにくい」「視野が狭くkなる」「視野の中に見えない部分がある」「モノがゆがんでみえる」 |
精神 | 薬剤惹起性うつ病 | 「不眠」「物事に興味がなくなった」「不安、イライラ」「いろんなことが面倒になった」「食欲不振」「気分の落ち込み」 |
神経・筋骨格系 | 薬剤性パーキンソニズム | 「動作が遅くなった」「声が小さくなった」「表情が少なくなった」「歩き方がふらふらする」「歩幅がせまくなった」「一歩目が出ない」「手が震える」「止まれず走りだすことがある」「手足が固い」 |
皮膚 | 薬剤性過敏症症候群 | 「広範囲の皮膚が赤くなる」「高熱(38℃以上)」「喉の痛み」「全身がだるい」「食欲が出ない」「リンパ節が腫れる」 |
血液 | 薬剤性貧血 | 「顔色が悪い」「疲れやすい」「だるい」「頭が重い」「動悸」「息切れ」 |
肝臓 | 薬物性肝障害 | 「倦怠感」「食欲不振」「発熱」「黄疸」「発疹」「吐き気」「嘔吐」「かゆみ」 |
口腔 | 薬物性口内炎 | 「高熱(38℃以上)」「目の充血」「口の中や唇のただれ」「喉の痛み」「皮膚が広い範囲にわたり赤くなる」 |
感覚器 | 薬物性味覚障害 | 「味を感じにくい」「嫌な味がする」「食べ物の味が変わった」「食事が美味しく無くなった」 |
卵巣 | 卵巣過剰刺激症候群 | 「おなかが張る」「吐き気」「急な体重増加」「尿量減少」 |
感覚器 | 緑内障 | 急激に発症する場合:「目の充血」「目の痛み」「目のかすみ」「頭痛・吐き気」 慢性に進行する場合:「視野の中に見えない部分がある」「視野が狭くなる」 |
神経・筋骨格系 | 痙攣・てんかん | 「顔や手足の筋肉がピクつく」「一時的にぼーっとして意識が薄れる」「手足の筋肉が硬直しガクガク震える」 |
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