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ニューキノロンは不整脈患者に禁忌?
公開. 更新. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約2分28秒で読めます.
2,784 ビュー. カテゴリ:ニューキノロンとQT延長
ニューキノロン系抗菌薬の副作用でQT延長がある。
機序はよくわかりませんが。
とくにアベロックスや製造中止となったスパラで頻度が高い。
そのため、アベロックスの併用禁忌には、リスモダンやアンカロンなどの抗不整脈薬などがある。
クラスIA(キニジン,プロカインアミド等)又はクラスIII(アミオダロン,ソタロール等)の抗不整脈薬を投与中の患者
そして、アベロックスにはQT延長による失神の副作用もあるため、車の運転が禁止となっている。
失神,意識消失,めまい等があらわれることがあるので,自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること.投与にあたっては,これらの副作用が発現する場合があることを患者等に十分に説明すること.
使いにくいですね、アベロックス。
処方をあまり見ないわけだ。
しかし、先日ジェニナックを飲んで心臓発作で倒れてAED使ったという患者の話を聞いた。
アベロックス以外のニューキノロンでも、不整脈患者への投与は注意を要する。
恐らくニューキノロンでなければならないという患者は少ないはずなので、疑義照会で不整脈患者であることを伝えれば変更になる可能性も高いと思われる。
レボフロキサシンとQT延長
ニューキノロン系抗菌薬の副作用にQT延長症候群というのがある。
QT延長症候群は心筋細胞の電気的な回復が延長することにより起こる病気で、心電図上のQT時間が延長することからこの名前がついています。
QT延長は、心室頻拍(Torsades de Pointes:TDP)のリスクを増大し、動悸、失神や心室細動による突然死につながる恐れがある。
風邪で処方された薬で、突然死なんて冗談にならない。
ニューキノロン系抗菌薬の重篤な副作用です。
そのニューキノロン系抗菌薬であるクラビット(レボフロキサシン)が、QT延長による心室頻拍を少なくするという話があった。
死亡につながる恐れがある不整脈に、心室頻拍などがあります。心電図に「QTc延長」という特徴が現れた後に起こりやすいと言われていますが、QTc延長があっても、同時にレボフロキサシンという抗菌薬(抗生物質)を使っていた人では心室頻拍が少なかった、という不思議な関連が、アメリカのメイヨー・クリニックの研究班から報告されました。レボフロキサシンを不整脈の治療に使えるのでは、という考えが提示されています。
危険な不整脈、ある抗生物質を使った後ではなぜか少なかった – MEDLEYニュース
どういうことか。
クラビットの添付文書の副作用には、
QT延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)
頻度不明
QT延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
と書かれている。
わからない。
同じニューキノロン系抗菌薬のアベロックスは禁忌に、
「QT延長のある患者(先天性QT延長症候群等)[心室性頻拍(Torsades de pointesを含む),QT延長の増悪を起こすことがある.]」
とある。
クラビットをあえてQT延長のある患者に使うというのは、現時点ではリスキーな選択かと思われる。
ジェニナック錠200㎎ 2錠
1日1回夕食後 7日分
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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