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サンリズムの頓服?
公開. 更新. 投稿者:不整脈.この記事は約3分16秒で読めます.
10,147 ビュー. カテゴリ:ピル・イン・ザ・ポケット法
サンリズムのような抗不整脈薬を頓服で処方することがあります。
発作頻度が少ない場合には、サンリズムを発作時のみ頓服する場合もあります。
Pill-in-the-pocket法(ピル・イン・ザ・ポケット法)といいます。
ポケットに薬を入れておき、発作が起きた時に取り出して服用するという治療法。
適応外ですが、発作時のみの服用であるため、連日服用する通常の使用法よりも副作用は少ないとされています。
なお、この方法では、発作時に指示用量を1回だけ服用することが原則。
服用から数時間たっても細動が収まらない場合は、決して追加服用せず、早急に医療機関を受診する。
サンリズムの即効性
Q.サンリズムの頓服。即効性はあるの?
サンリズムの頓服。即効性はあるの? 日経DI掲載クイズ QUIZ 薬剤師さんなら簡単? ちょいむず?
A.サンリズム150nhを除細動に頓服で用いた場合、平均37分で洞調律が回復したとの報告があります。
有効性に関しては、90分間のモニターで45%の症例が除細動されました。
サンリズムは発作性の心房細動に対して用いられますが、自宅や外出先での発作を止めるために1日量の1/2~2/3を頓服で使用することがあります。
この方法は"Pjmm jo uif qpdlfu"法と呼ばれ、あらかじめ有効性の確認と、副作用がないことを確認しておき頓服で処方をします。
37分か。結構長い。
ピルシカイニド(サンリズム)は、経口投与でも血中濃度が治療域まで短時間で到達し、静注のような速やかな効果が期待できるとされています。
数か月に1回程度しか起きない発作性心房細動の患者には、洞調律を速やかに回復させて1~2時間以内に発作を止める目的で、発作時のみに1日量または1日量の3分の2のピルシカイニドを一度に服用させます。
サンリズムの服用は8時間毎
サンリズム1日3回毎食後だと、何時間ごとの服用になるか。
朝が7時、昼が12時、夕が7時だとすると、朝~昼が5時間、昼~夕が7時間、夕~朝が12時間というアンバランス。
1日3回毎食後というのは決して等間隔にはならない。
サンリズムを1日3回毎食後で服用すると、明け方の血中濃度は有効血中濃度を下回り、心房細動の発作が起きても不思議ではない、ということになる。
発作を防ぐためには、きっちりと8時間おきに服用して定常状態にしておくことが大切です。
・Kチャネル抑制作用はごく弱く、pureなNaチャネル遮断薬として扱われる。
・陰性変力作用は強くない。
・腎排泄。
ベプリコールの頓服?
抗不整脈薬として、動悸を感じたときにサンリズムの屯服という処方はたまに見かける。
先日ベプリコールの屯服という処方をみたが、アリなのか?
まず、屯服として使うからには即効性が期待されるので、Tmaxの速い薬が望ましい。
抗不整脈薬内服後の最高濃度到達時間を比較すると、
Ⅰa群 ジソピラミド(リスモダン):1~2時間
Ⅰa群 シベンゾリン(シベノール):1~2時間
Ⅰa群 ピメノール(ピルメノール):1.3~3時間
Ⅰb群 アプリンジン(アスペノン):2時間
Ⅰc群 ピルシカイニド(サンリズム):1~2時間
Ⅰc群 フレカイニド(タンボコール):1.5~3時間
Ⅰc群 プロパフェノン(プロノン):1~2時間
Ⅲ群 アミオダロン(アンカロン):4時間
Ⅲ群 ソタロール(ソタコール):3時間
Ⅳ群 ベプリジル(ベプリコール):3時間
Ⅰ群薬は内服後おおよそ1~3時間以内に最高血中濃度に達するため、頓服後比較的短時間で洞調律化が期待できる。
しかしⅢ群薬、ベプリコールの最高濃度到達時間は3~4時間であり頓服により短時間内に洞調律化を図る治療法には不向きである。
ベプリコールよりもサンリズムのほうが適している。
サンリズムの副作用
サンリズム(ピルシカイニド)はK、カルシウムチャネル、およびα、β、ムスカリン受容体などには影響しない。
そのため、シベンゾリンやジソピラミドに比べて、QT延長や低血糖、抗コリン作用による副作用のリスクが低いとされる。
ただしその分、過量投与でも兆候が表れにくいため、いきなりQRS幅の増大などの刺激伝導障害を生じ、心停止、心室細動、心室頻拍、洞停止、徐脈、ショック、失神などを来たしたり、血圧低下などの循環器障害を起こす恐れがある。
サンリズムカプセル50mg 3カプセル
1日3回毎食後 30日分
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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