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ビソプロロールとカルベジロールの違い
公開. 更新. 投稿者:不整脈.この記事は約1分53秒で読めます.
9,286 ビュー. カテゴリ:ビソプロロールの供給不足
ビソプロロールとカルベジロールはどっちがいい?
ジェネリック医薬品のみならず、先発医薬品も出荷調整で入手困難の状況ですが、この状況まだまだ続きそうです。
ビソプロロール錠0.625㎎の出荷調整による供給不足に対し、日本心不全学会がカルベジロールへの切り替えも含めた提言を公表している。
ビソプロロール | カルベジロール | |
---|---|---|
選択性 | β1選択性(β1:β2=75:1) | αβ(β:非選択性) |
陰性変力作用 | ビソプロロール>カルベジロール β1選択性およびinverse agonism作用の相違による |
|
陰性変時作用 | ビソプロロール>カルベジロール | |
気管支喘息 | 慎重投与 | 禁忌 |
重度末梢循環障害 | 禁忌 | 慎重投与 |
排泄 | 腎排泄:中等度以上の腎機能障害で血中濃度上昇あり | 胆汁排泄型 腎機能障害の影響が少ない |
最大用量 | 5mg/日 | 20mg/日 |
用量対比 | 0.625mg/日 | 2.5mg/日 |
半減期(健康成人) | 8.6時間(5mg単回投与) | 7.72時間(20mg単回投与) |
ビソプロロール錠0.625㎎をカルベジロールに切り替えるときは、カルベジロール錠2.5㎎になる。
陰性変力作用と陰性変時作用はビソプロロールのほうが強い。
βブロッカーは、心臓を適度に休めることで心機能を保護する作用がありますが、心筋の収縮力を落とす作用(陰性変力作用)と心拍数を減らす作用(陰性変時作用)の2つの作用があります。
頻脈性の心房細動等の頻脈性不整脈に対してはレートコントロール目的で使われますが、ビソプロロールのほうが心臓(β 1)選択性が高く、レート抑制効果が強いので使用頻度が多いです。
そのようなことも含め、変更が妥当かどうか、医師と相談し、判断する必要があります。
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