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アンカロンが毒薬から劇薬に?
公開. 更新. 投稿者:不整脈.この記事は約1分24秒で読めます.
3,568 ビュー. カテゴリ:アンカロン注
アンカロン注150の新効能・効果の取得と毒薬・劇薬指定区分の変更に関するお知らせ
本剤は2007 年の承認時に毒薬指定を受けています。しかし一刻を争う心肺蘇生においては毒薬であることによる管理の厳しさ(緊急時の対応の難しさ)から救命率に影響を及ぼしかねないという臨床現場の意見があり、今回の新効能・新用量の承認審査と並行して毒薬・劇薬の指定についても検討され、その結果アンカロン注150は毒薬から劇薬へと指定区分が変更されました。
アンカロン注は、緊急性を要する薬ですが、毒薬指定されていると管理が厳しく、保管してある場所まで取りに行かないといけない。
アンカロン錠は今まで通り毒薬に指定されていますので、あしからず。
Ⅲ群
Ⅲ群の薬剤は他剤無効の重篤な致死的心室性不整脈、肥大型心筋症に合併した心房細動に用いられる。
催不整脈作用、QT延長タイプの多形成心室頻拍の発現に注意する。
特に、アミオダロンは半減期が長く、間室性肺炎、肺線維症、甲状腺機能亢進症、白内障などに注意が必要である。
第Ⅲ群抗不整脈薬
Q.第Ⅲ群の抗不整脈薬はどんな薬か?
A.再分極遅延薬。
Ⅲ群薬は主に再分極を遅らせ、活動電位の持続時間を延長する。
活動電位の持続時間を延長させることにより、不応期を延長し、リエントリー性不整脈の治療に効果を発する。
「脈の乱れを整える作用があります。」
Q.どんな不整脈に使われるか?
A.上室性、心室性両者の不整脈に有効であるが、わが国での保険適応は他剤無効の重篤な致死的心室性不整脈、肥大型心筋症に合併した心房粗動に限られている。
欧米のガイドラインでは心不全合併心房細動のレートコントロールに対してクラスⅠの適応とされている。
Q.逆頻度依存性ってなに?
心拍の遅い時ほど、薬理作用が強くなり、活動電位の持続時間の延長が強く出る。(逆頻度依存性)
アミオダロンにはこの特性は少ない。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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