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低リン血症治療薬?
公開. 更新. 投稿者:小児/先天性疾患.この記事は約1分28秒で読めます.
5,126 ビュー. カテゴリ:ホスリボン配合顆粒
低リン血症治療薬として、ホスリボン配合顆粒というものが存在するようで。
高リン血症治療薬であれば、レナジェルやフォスブロック、リオナ、キックリン、カルタン、ホスレノールなど、透析患者に処方される薬として、たまに見かけますが。
低リン血症に何を使うかといえば、リンですね。
ホスリボンの成分は、リン酸二水素ナトリウム一水和物、無水リン酸水素二ナトリウム。
どういう患者に処方されるのか。
くる病や骨軟化症をきたす低リン血症の患者(原発性低リン血症性くる病・骨軟化症、Fanconi症候群、腫瘍性骨軟化症、未熟児くる病等)に投与すること。
正直あまりお見かけすることの無さそうな、小児難病といった感じ。
健常者が低リン血症を起こすことは無いかな。
リンの含有量は、
本剤は1包(0.48g)中に、リンとして100mg、成分としてリン酸二水素ナトリウム一水和物330mg及び無水リン酸水素二ナトリウム119mgを含有する。
1包あたりリン100㎎。
ちなみに牛乳100ccにリン100㎎程度含有されている。
用量は、
通常、リンとして1日あたり20~40mg/kgを目安とし、数回に分割して経口投与する。以後は患者の状態に応じて適宜増減するが、上限はリンとして1日あたり3,000mgとする。
ホスリボン配合顆粒は、腸管洗浄剤のビジクリア配合錠と同じ成分だそうで、ホスリボンが販売されるまではビジクリアを粉砕して使っていたということもあったそうな。
ビジクリア配合錠と本剤とは「効能・効果」、「用法・用量」が全く異なる医薬品である。ビジクリア配合錠は50 錠(リンとして11,150mg)を2 時間半で服用し、消化管中で腸管内に水分を貯留させ、腸管蠕動運動からの瀉下作用により腸管内容物を排除させます。
ビジクリアと同じ量をホスリボンで飲もうとしたら、100包以上飲まなきゃならないわけです。
ビジクリアでも50錠飲まなきゃいけないので大変なのは容易に想像できますけど。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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