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用法を守るべき薬?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分28秒で読めます.
3,302 ビュー. カテゴリ:用法を守るべき薬?
処方箋に書かれた用法は守るべきである。
しかし、食前と指示された漢方薬を飲み忘れた場合に、食後に飲むという判断もある。
また、患者の自己判断で、食前となっている薬を食後に飲んでしまうケースもある。
また、漢方薬を食後服用するさせる医師もいる。
疑義照会しますが、「指示通りで」と言われたら、簡単に引き下がる。
疑義照会すらしない薬剤師もいます。ここに。
例えば、ロキソニン錠が食前で処方されていたとしたら、咽頭痛で食事が出来ず、食前の鎮痛薬で食事しやすくするという目的で処方されるかも知れない。
しかし、「空腹時の投与は避けさせることが望ましい。」という記載はあるので、疑義照会しても良いだろう。薬剤師によって判断が分かれる。
しかし、中には用法を必ず守らなければならない薬、用法を変えることが危険な薬なども存在する。
疑義照会しなければならない薬。
医師に「処方通りで」と言われても引き下がってはいけない薬。
変えても良さそうな薬
漢方薬の食前→食後
プリンペラン、ナウゼリンの食前→食後
キネダックの食前→食後
エパデールの食直後→食後
リン吸着薬(カルタン、ホスレノール、リオナ)の食直後→食後
リン吸着薬(レナジェル、フォスブロック、キックリン)の食直前→食後
アルロイドGの空腹時→食後
変えてはいけない薬
αグルコシダーゼ阻害薬(ベイスン、グルコバイ)の食直前 食前に飲まなければ意味がない
速効型インスリン分泌促進薬(ファスティック/スターシス、グルファスト、シュアポスト)の食直前 食後に飲むと低血糖を起こす危険がある
ビスホスホネート(アクトネル、ベネット、フォサマック、ボナロン、ボノテオ、リカルボン)の食後 起床時空腹時に飲まなければ意味が無い
自分が思い浮かぶのはこの程度ですが、他にもありそう。気付いたらまた追加する。
処方箋通りの用法を守らなければ、副作用のリスクが増したり、薬の効果が無くなってしまうような薬というのは少ない。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
1 件のコメント
グリニド食後は、低血糖ではなく、十分な効果が得られない可能性があるためですよ
シュアポストの添付文書などで確認できます
ところで、グルファストの添付文書には、SU剤と併用しないこと、とかいてあるのに、併用禁忌欄に記載が無いのは問題ですよね。