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ワーファリンとヘパリンの違いは?
公開. 更新. 投稿者:脳梗塞/血栓.この記事は約1分29秒で読めます.
4,456 ビュー. カテゴリ:ワーファリンとヘパリンの違いは?
ヘパリンの処方を調剤薬局でお目にかかることはほとんどありませんが。
在宅で自己注射を行っている患者さんもいます。
内服薬が無く、血管内投与を行うしかないヘパリンは使い勝手が悪く、一般的に抗凝固薬としてはワーファリンが用いられる。
しかし、あえてヘパリンを使う理由とは何か。
ビタミンK依存性凝固因子合成阻害薬(ワーファリン)
クマリン誘導体。凝固因子のうち第II因子 (プロトロンビン)、第VII因子、第IX因子、第X因子合成の補因子 ビタミンKに対する拮抗作用により抗凝固作用をもつ。効果が最大になるまでに投与を開始してから48〜72時間かかる。即効性を求めるならばヘパリンの併用が望ましい。また、抗凝固効果の判定と出血危険性を判定するため、定期的にプロトロンビン時間を測定する必要がある。ヘパリン
ヘパリンは豚や牛の腸から抽出される。アンチトロンビンIIIの活性作用により抗凝固作用を持つ。血管内投与を行う。抗凝固薬 – Wikipedia
ヘパリンのほうが即効性がある。
しかし、在宅で継続してヘパリン注を使用する理由としては、ワーファリンの禁忌、
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。
〔本剤は胎盤を通過し、点状軟骨異栄養症等の軟骨形成不全、神経系の異常、胎児の出血傾向に伴う死亡の報告がある。また、分娩時に母体の異常出血があらわれることがある。〕
が理由のことが多い。
ワーファリンには催奇形性がある。
一方のヘパリンは胎盤を通過しないため、胎児への影響はないとされる。
皮下注射なので、注射部位は腹部、臀部、上腕部、大腿部などですが、妊娠中に腹部に注射するって抵抗ありそう。
で、このヘパリンをいつまで使用続けるのか。分娩直前まで使っていたら出血が止まらないのではないのか。
ヘパリンは比較的速やかに体内から代謝されますので、分娩が開始する前に中止すれば、分娩時に異常出血を来すことはまずありません。B. ヘパリン療法 日本医科大学付属病院
比較的安全な模様。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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