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テープ剤とパップ剤どっちがいい?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分8秒で読めます.
1,972 ビュー. カテゴリ:テープ剤とパップ剤
テープ剤とパップ剤の違いは?
貼付剤は一般に、テープ剤とパップ剤に分類される。
テープ剤は皮膚に密着するのでかぶれやすい。パップ剤はテープ剤に比べて粘着力は弱いのでかぶれにくいが、動きに伴ってはがれやすい。
テープ剤は、親油性高分子を主たる基剤構成成分とした製品で、粘着力が強いため、長く貼る必要があるときや、動きの激しい関節などの部位に適している。
一方、パップ剤は、水溶性高分子を主たる基剤構成成分とし、水分の配合量が多い。
膏体が厚く含水量が多いので、炎症に対する冷却効果に優れている。
皮膚への刺激が少ないというメリットもある。
出荷調整で手に入りにくい貼付剤もあるが、「パップ剤でもテープ剤でも効果変わらないだろう」とパップ剤からテープ剤への変更を提案すると「テープ剤でかぶれたことがある」という患者も多い。
そのため、別な成分のパップ剤への変更のほうがよいという場合も多い。
成分名 | テープ剤 | パップ剤 |
---|---|---|
インドメタシン | カトレップテープ35mg/70mg | ラクティオンパップ70mg、インドメタシンパップ70mg、カトレップパップ70mg、アコニップパップ70mg、イドメシンパップ70mg、インサイドパップ70mg、インテナースパップ70mg |
ケトプロフェン | ケトプロフェンテープ20mg/40mg、モーラステープ20㎎/L40mg | モーラスパップ30㎎/60㎎、モーラスパップXR120mg/XR240mg、ミルタックスパップ30㎎、ケトプロフェンパップ30㎎/60㎎、ケトプロフェンパップXR120mg |
ジクロフェナク | ジクロフェナクNaテープ15mg/30mg、ナボールテープ15㎎ /L30㎎、ボルタレンテープ15mg/30mg | ナボールパップ70㎎/140㎎、ジクロフェナクNaパップ70mg/140mg/280mg |
フェルビナク | セルタッチテープ70、フェルビナクテープ35mg/70mg | セルタッチパップ70㎎/140㎎、フェルビナクパップ70㎎ |
フルルビプロフェン | ゼポラステープ20mg/40mg、フルルビプロフェンテープ20mg/40mg、ヤクバンテープ20mg/40mg/60mg | フルルバンパップ40㎎、ゼポラスパップ40mg、アドフィードパップ40mg |
ロキソプロフェン | ロキソプロフェンNaテープ50mg/100mg、ロキソニンテープ50mg/100mg | ロキソニンパップ100㎎、ロキソプロフェンNaパップ100㎎/200mg |
また、患部の範囲に合わせて切って使う場合は、テープ剤のほうが切りやすい。パップ剤をハサミで切ろうとするとハサミにくっついて切りづらい。
パップ剤は保湿効果が優れ、関節内部や筋肉の奥深くまで効果が達すると言われている。
一方、テープ剤は粘着性か優れており、関節などの可動部に適している。
しかしテープ剤は粘着力が高いため貼付しづらく、手先が不器用な高齢者では貼る前にくちゃくちゃになる場合がある。
逆にパップ剤は剥がれやすいという不満も生じることがある。
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