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風邪の鼻水は止めてはいけない?
公開. 更新. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約3分10秒で読めます.
3,593 ビュー. カテゴリ:抗ヒスタミン薬のリスク
鼻水は止めない方が良いの?
かぜの鼻水は止めないほうがいい。
咳も止めないほうがいい。
熱も下げないほうがいい。
そりゃそうだ。体の防御反応。
言いはじめたら、薬局では何も売れない。
•抗ヒスタミン薬は脳に作用し、こどもにおいては、痙攣を引き起こす可能性があるお薬です。
•抗ヒスタミン薬は気道の粘液分泌を低下させ、呼吸の症状を悪化させる可能性があります。
•諸外国では、風邪などにおける鼻水に対し、鼻水止めは危険性の方が上回るためほとんど使用されていません。
•当院でも、抗ヒスタミン薬は副作用の危険性が高いため鼻水止めとしては使用しません。キャップスクリニック Part06 第一世代抗ヒスタミン薬について
子供に対してはやはりリスクが高い。
風邪の鼻水と抗ヒスタミン薬
風邪の患者さんで鼻水だけが気になる、鼻水を止めたいという患者さんが来る。
鼻水だけなら、総合感冒薬ではなく、抗ヒスタミン薬でよいわけだ。
アレグラやアレジオンで良いんじゃないかとも思いますが、効能効果は、
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻みず、鼻づまり、くしゃみ
と風邪、急性上気道炎の鼻水にはちょいと売りにくい。
エスタック鼻炎カプセルとかで良いかな。
成分は、
プソイドエフェドリン塩酸塩 120mg
ベラドンナ総アルカロイド 0.4mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 8mg
サイシン乾燥エキス 40mg (細辛400mg)
無水カフェイン 100mg
効能効果も、
アレルギー性鼻炎,急性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸症状の緩和:鼻水,鼻づまり,くしゃみ,なみだ目,頭が重い,のどの痛み
なので、鼻かぜにも使える。
しかし問題があった。
このお客さんが高血圧持ち。プソイドエフェドリンは使えない。
そのため、「エスタック鼻炎ソフトニスキャップ」を販売しましたとさ。
おしまい。
花粉症と鼻かぜの違いは?
毎年春になると鼻風邪をひく。
これってもしかして花粉症?
しかし認めたくありません。
鼻水ダラーっと流して服薬指導するのはアレなんで、マスクをつけて仕事をします。
花粉症と風邪の違いは、花粉症はアレルギー反応で、風邪は感染症。
そんなことを言われても、3大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)は風邪でもあります。
目がかゆければ花粉症でしょう。
のどが痛かったり咳が出れば風邪でしょう。
花粉症は、鼻水や鼻づまりといったかぜに似た症状を呈するため、特に初発時には、鼻かぜだと思って医療機関を受診する場合が少なくない。
皮膚テスト等を行い、スギ花粉を抗原とするアレルギー性鼻炎であることを確定診断するが、発症時期や患者の症状などから花粉症と診断し、治療を開始する場合も多い。
くしゃみ、鼻漏、鼻閉といった鼻症状は、かぜでも花粉症でも出現するため、その症状の有無だけでは鑑別できないが、相違点の一つは、くしゃみの出方である。
具体的には、かぜの場合にはせいぜい3~4回のくしゃみだが、花粉症の場合には、「くしゃみ発作」とも言われるように、7~8回以上のくしゃみが連続する場合が多い。
また花粉症の鼻漏では、水のようにサラサラした無色透明な水様性鼻汁が特徴であるが、これはかぜの初期症状としても認められる。
ただし、かぜで水様性鼻汁が見られるのは初期だけであり、2~3日すると粘液性や膿性の鼻汁に変わってくる。
これは、持続的なウイルス感染により、粘液性鼻汁を分泌する鼻粘膜の杯細胞が刺激されるためと考えられている。
また、ウイルス感染に続いて鼻粘膜に細菌感染が起きることで、膿性鼻汁が出現する。
このほか、①かぜの後期や慢性副鼻腔炎には、臭いの判別ができなくなる「嗅覚障害」がしばしば出現するが、花粉症では、鼻閉が強い場合を除くと、嗅覚障害が起きることは少ない。②かぜでは発熱、頭痛、咳嗽、全身倦怠感などを伴う場合があるが、花粉症でこれらの症状が起きることは少なく、眼や皮膚の痒みを伴うことが多い、といった点からも鑑別できる。
花粉症の検査
鼻汁細胞検査(鼻汁塗抹検査)とは、採取した鼻汁をスライドグラスに塗抹し、エオジノステイン液で染色して検鏡する方法である。
染色時間は1分間ほどで、好酸球顆粒は赤色に、好塩基顆粒は青色に染まる。
花粉症などの鼻アレルギーでは鼻汁中の好中球が増加し、かぜでは好酸球が増加するという傾向があるため、鑑別が容易である。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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