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かゆみにアレグラを使っちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:花粉症/アレルギー.この記事は約1分28秒で読めます.
5,784 ビュー. カテゴリ:アレグラの適応は鼻炎のみ
医療用のアレグラの適応症は、「アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒」ですが、
OTCのアレグラFXの効能効果は、「花粉,ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ,鼻みず,鼻づまり」となっています。
医療用のアレグラは皮膚疾患にも使えますが、OTCのアレグラは皮膚疾患への効能効果は無い。
なので、かゆみ止め目的で使用する方に、OTCのアレグラFXは販売できません。
覆面調査員とかもたまに来るので、基本的に違う薬を勧めるようにしている。
しかし、アレグラ以外の抗アレルギー薬でもOTCは、アレジオン、ザジテン、エバステル、ストナリニZ、コンタック鼻炎Zなどほとんど鼻炎用となっている。
医療用のものは、皮膚疾患に適応がある。
では、痒みに塗り薬ではなく、飲み薬を希望されてきたお客さんに何が販売できるかというと、レスタミンのようなジフェンヒドラミンか、マレイン酸クロルフェニラミンになる。
皮膚科でアレグラやアレジオンをもらっていた患者さんが、医療機関を受診できないときに、ドラッグストアに同じ薬を求めてやってくるケースが多いと思われますが、そういう患者にレスタミンやポララミンのような薬を販売してニーズに答えられるかどうかは疑問。
皮膚科の受診をお勧めします。
おしまい。
追記
教えて頂いたところ、アゼプチン(アゼラスチン)のOTCには皮膚疾患の適応もあるようでした。
かゆみに効く飲み薬を求められたら、こちらのほうが良いかも。
アゼプチンと同じエーザイが販売している商品だと「スカイナーAL錠」。
効能効果は、
花粉,ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻づまり,鼻水,くしゃみ。
じんましん,湿疹・かぶれによる次の症状の緩和:皮膚のはれ,かゆみ
となっています。
シュトガード鼻炎錠AL、なんてのもありますが、痒みにも効く。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
2 件のコメント
アゼラスチン(医療用の商品名:アゼぷちん)
が、皮膚系にも適応があるので、こちらを奨めています。
ちょっと高いですが。
OTCの商品名はハイガードです
コメントありがとうございます。
おー、あったのですね。知らなかったです。
2類以下になるとどんな薬があるのかほぼ把握できていません。
勉強になりました。