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アレグラとエスタック鼻炎カプセルはどっちが強い?
公開. 更新. 投稿者:花粉症/アレルギー.この記事は約2分44秒で読めます.
2,939 ビュー. カテゴリ:第一類のアレグラと第二類のエスタック鼻炎カプセル
アレグラやアレジオンなどの第一類医薬品と、エスタック鼻炎カプセルなどの第二類医薬品で、どっちが強いんですか?という質問を受けることがある。
一般的なイメージとしては、第一類>第二類という印象ですが、必ずしもそうとは限らない。
エスタック鼻炎カプセルの成分を見てみると、
プソイドエフェドリン塩酸塩:鼻粘膜の充血やはれをおさえて、鼻づまりを緩和します。
ベラドンナ総アルカロイド:鼻水・なみだの過剰な分泌をおさえます。
クロルフェニラミンマレイン酸塩:鼻水・鼻づまり・くしゃみ等のアレルギー症状をおさえます。
サイシン乾燥エキス:鼻水・鼻づまり・くしゃみ等のアレルギー症状をおさえます。
無水カフェイン:鼻炎に伴う頭重をやわらげます。
成分の構成をみると、結構効きそうな気がします。
もしかしたら、アレグラやアレジオンより効くのかも知れない。
抗アレルギー成分としてはクロルフェニラミンマレイン酸塩ですが、正直抗アレルギー薬の違いって脳内移行率、副作用の違いがメインだと思っているので、効果うんぬんよりも、「眠気」の副作用にどれだけ耐えうるかというところがポイントだと思う。カフェインも入ってるし。
鼻炎に対しては血管収縮薬のプソイドエフェドリン塩酸塩も入っているので、エスタック鼻炎カプセルのほうがアレグラよりも効きそうです。
しかし、点鼻用血管収縮剤では長期連用により鼻粘膜にあるα受容体のダウンレギュレーションが起こり、鼻閉悪化することもあるので、連用には適さない。
花粉症ということであれば、連用することがわかっているので、エスタック鼻炎カプセルは適さないかなあ。しかしピンポイントで使うという条件であれば、選択もアリかと。
あとは「次の人は服用しないでください。」という項目が、アレグラでは、
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人
(2)15才未満の小児
だけですが、
エスタック鼻炎カプセルだと、
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(2)次の症状のある人。 前立腺肥大による排尿困難
(3)次の診断を受けた人。 高血圧,心臓病,甲状腺機能障害,糖尿病
結構使えない病気の人は多い。
単純に比較はできませんが、第一類だからといって「アレグラのほうが強いです」と言い切るのは間違い。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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