記事
フォルテオで癌になる?
公開. 更新. 投稿者:骨粗鬆症.この記事は約1分18秒で読めます.
3,038 ビュー. カテゴリ:テリパラチド
従来の薬剤は、骨代謝マーカーを下げる働きがあったのですが、この薬は作用機序がぜんぜん違います。
PTHは持続的に投与すると破骨細胞に働き、また、1日1回24時間ごとに単回投与するすると破骨細胞に働き、また、1日1回24時間ごとに単回投与すると骨芽細胞に働きますので、骨形成も骨吸収もプラスに転じるのです。
ビスホスホネート系薬剤の2倍は骨密度が増えるはずなので、骨密度が非常に低くて骨折リスクが高い人には、早く使ったほうがいいかもしれません。
ただ、骨形成を促進するということは、蛋白同化作用がありますから、がん化を促進する可能性もあるのです。
異常な細胞増殖を来す可能性があるとされています。
フォルテオは2年まで
フォルテオには、「骨折の危険性の高い骨粗鬆症」という適応の制限以外に、「本剤の投与は24か月までとする」と投与期間の制限も定められている。
ちなみに週1回製剤のテリボンは72週(約1年半)までとなっている。
これらの主な理由は、骨腫瘍が発生する可能性が否定できないためである。
同薬をラットに2年間皮下投与した癌原性試験において、骨肉腫を含む骨腫瘍病変の発生が投与期間、投与量に依存して認められた。
この結果、米国では臨床試験が一時中断された。
しかしその後、ラットとヒトでは骨の生理が異なり、骨肉腫がヒトで発生する可能性は低いとの結論に至り、投与期間に2年間の制限を設けた上で、骨折リスクが高い患者に絞った形で02年に米国で承認された経緯がある。
米国での発売から10年以上経過しているにもかかわらず、投与期間の制限は外れていない。
当面は「フォルテオは2年間限定の薬剤」と考えた方がよいだろう。
参考書籍:日経DI2013.3、調剤と情報2011.7
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
1 件のコメント
私は、骨密度が低いのでフォルテオ注射を2年間やりました。今年4月左足に痛みが出て、MRIの検査をした結果背骨に水がたまっていることが分かりましたフォルテオと関係しているのでしょうか?教えてください。