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β1受容体とβ2受容体の違いは?
公開. 更新. 投稿者:不整脈.この記事は約1分45秒で読めます.
7,858 ビュー. カテゴリ:β受容体
ともに交感神経末端に存在する神経伝達物質ノルアドレナリン受容体ですが、β1受容体はおもに心臓に対して刺激的に機能し、β2受容体は末梢血管や気管支を拡張する働きを示します。
β2受容体を刺激すると、カリウムの細胞内への取り込みが亢進されます。
したがって、β2受容体刺激薬であるプロカテロール塩酸塩の副作用として、低カリウム血症を忘れてはいけません。
低カリウム血症は、ステロイドやキサンチン誘導体と併用した場合にとくに起きやすくなります。
プロカテロール塩酸塩には、手指の振戦を発症するという副作用もあります。
これも、β2受容体刺激作用によるものです。
さらに、プロカテロール塩酸塩はβ1受容体刺激作用ももつため、心悸亢進、不安、頭痛、悪心、嘔吐、めまいなどが生じることがあります。
この副作用は過剰に使用した場合に強く現れ、不整脈、心停止などを起こして救急外来に運ばれてくるという事例もありますので、プロカテロール塩酸塩の用法・用量をきちんと守るように指導しなければなりません。
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勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
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