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抗てんかん薬はいつまで続ける?
公開. 更新. 投稿者:てんかん.この記事は約3分37秒で読めます.
6,130 ビュー. カテゴリ:てんかんの寛解
てんかんは治らない病気といわれてきました。
しかし、現在では薬の服用によって治る、というか寛解?
治ったと言って良いような、薬を飲まなくても発作が起こらない状態が長期間続く患者さんも多いです。
放置
てんかんの初期は一般に、発作の勢いがまだ小さく、治療的介入をせずに放置すると次第に発作頻度や規模が拡大し、二次性全般化した大発作まで起こしてくることになります。
一般に、薬物療法により、発症後半年以内に発作が抑制されることが多いです。
しかし、この期間を越えても発作が抑制されない場合、発作発射の伝播経路が脳内に焼きついてしまうかのごとく、半永続的に難治の経過をたどることが多くなります。
服薬中止
いったん発作が抑制されると、脳波も異常の程度が徐々に軽快し、小児では3年以上、成人では5年以上の発作抑制の継続期間を経ていれば、薬物の漸減・中止が可能となります。
小児では、発作の抑制が3年以上あればてんかんが寛解治癒したとみなされます。
この期間に脳自体も十分発達し、抑制性神経系が成熟することによって、てんかんの興奮性が抑え込まれるともいえます。
てんかんの治療は、根気よく気長に毎日薬を飲むことです。
投薬中止後に7~8%で再発を見ることがありますが、その時期にはすでに脳の発達が進んでいるため、まったく振り出しに戻るわけではありません。
抗てんかん薬はいつまで続けるか?
初発のてんかん発作は、いくつかのAEDを投与することにより、半年以内にほとんどが抑制される。
したがって、半年以内に発作の抑制がみられないてんかん患者は専門医にセカンド・オピニオンを求めることが望ましい。
てんかん発作が完全に抑制された期間が成人で5年、小児で3年以上続けば、てんかん治療のゴールと見なされる。
その際、脳波上もてんかん波が消えていれば理想的である。
この時点から投薬量を漸減し、半年から1年以上かけて中止していく。
したがって、併用薬が複数の場合、薬物減量開始から完全な薬物離脱までに年余を要する。
一般に、最後に完全な発作抑制をもたらした薬剤が最後まで残されるが、BZP系の薬剤はこの限りではない。
BZP系の薬剤は漸減速度が速いと離脱現象を起こし、発作が再発しやすい。
PB,PRMも漸減速度はよりゆっくりのほうが良いという。
薬剤が完全に離脱し、3年以上経過すれば、てんかんはほぼ完治したとみてよいと考えられる。
抗てんかん薬は止められるか?
てんかん患者さんの発作の型や年齢などによって治療の計画は異なります。
なかには抗てんかん薬を生涯にわたって服用する場合もありますが、概ね治療を開始してから3年以上発作がなく、かつ定期的な脳波検査の所見で発作波がない場合は、減量しはじめる医師が多いようです。
これについては特にガイドラインなどはなく、各治療者の判断に委ねられています。
減量方法は各患者さんによって異なりますが、発作の再発、血中濃度の変化、脳波検査の結果に注意しながら、6ヶ月くらいかけて中止していきます。
なかには途中で発作が再発したり、中止後しばらくして再発するケースもありますが、その際は以前投与していたものと同じ抗てんかん薬を、できる限り少量で再投与して経過観察します。
抗てんかん薬を飲み忘れたら?
薬を飲み忘れたら、1度くらいならば飲み足す必要はありません。
特に2回分服用すると確実に眠気が出るような処方ならなおさら。
心配なら、あらかじめジアゼパムの錠剤5mg頓用分を携帯しておき、代用として頓用するもの一法です。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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