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柴胡加竜骨牡蛎湯はハイリスク薬?
公開. 更新. 投稿者:服薬指導/薬歴/検査.この記事は約1分24秒で読めます.
58,466 ビュー. カテゴリ:柴胡加竜骨牡蛎湯はハイリスク薬
診療報酬情報提供サービスのページに「特定薬剤管理指導加算等の算定対象となる薬剤一覧」が載っている。
なにげなく見ていると、「?」という薬が。
コタロー柴胡加竜骨牡蛎湯エキス細粒
ツムラ柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)
なぜ漢方薬がハイリスク薬に?
ハイリスクか?
漢方もハイリスクなのか?
そしたら、何もかもハイリスクだ。と混乱。
理由がわからん。
しかも、ツムラとコタローだけだし。クラシエはNG。
それぞれの効能効果をみてみる。
「ツムラ柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)」
比較的体力があり、心悸亢進、不眠、いらだち等の精神症状のあるものの次の諸症
高血圧症、動脈硬化症、慢性腎臓病、神経衰弱症、神経性心悸亢進症、てんかん、ヒステリー、小児夜啼症、陰萎
「コタロー柴胡加竜骨牡蛎湯エキス細粒」
精神不安があって驚きやすく、心悸亢進、胸内苦悶、めまい、のぼせ、不眠などを伴い、あるいは臍部周辺に動悸を自覚し、みぞおちがつかえて便秘し、尿量減少するもの。
動脈硬化、高血圧、腎臓病、不眠症、神経性心悸亢進、心臓衰弱、テンカン、小児夜啼症、更年期神経症、陰萎、神経症。
「クラシエ柴胡加竜骨牡蛎湯エキス細粒」
精神不安があって、どうき、不眠などを伴う次の諸症:
高血圧の随伴症状(どうき、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき
適応症からみると「精神神経用剤」としての算定になるのかなあ、と思っていたが、もしかして「てんかん」?
ツムラとコタローにあって、クラシエに無い適応症は、「てんかん」。
それなら納得。
ダイアモックスとかもてんかんでハイリスク薬とれるし。
でも、てんかんに柴胡加竜骨牡蛎湯という処方は見たことがない。
それにしても、同じ漢方薬の成分でも、メーカーによって適応症が異なるというのは初めて知った。
「ツムラの在庫が無いからクラシエに変えて」という要望はすべきではないな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。