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ラジカット内用懸濁液の35mLと50mLボトル、どっちを注文する?
公開. 更新. 投稿者:免疫/リウマチ.この記事は約3分53秒で読めます.
1,181 ビュー. カテゴリ:ラジカット内用懸濁液の包装
ALS(筋萎縮性側索硬化症)治療薬のラジカット(エダラボン)内容懸濁液について。
薬効分類名は「フリーラジカルスカベンジャー」、フリーラジカルを消去して細胞膜脂質過酸化を抑制する作用があります。フリーラジカルをカット、でラジカット。
ALSの原因は不明であるが、フリーラジカルによる酸化ストレスが関与している可能性が示唆されており、エダラボンは、フリーラジカルを消去し、運動神経細胞等の酸化的傷害を抑制することでALSの進行を遅らせる。
脳梗塞の急性期治療にも使用される脳保護薬で、脳梗塞による影響を最小限にするために、活性酸素を除去する効果があります。注射剤には、「脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善」という適応もありますが、内用懸濁液の適応症は、「筋萎縮性側索硬化症(ALS)における機能障害の進行抑制」のみです。
ラジカット懸濁内用液の用法は、以下のような用法で特殊である。
通常、成人に1回5mL(エダラボンとして105mg)を空腹時に1日1回経口投与する。
通常、本剤投与期と休薬期を組み合わせた28日間を1クールとし、これを繰り返す。第1クールは14日間連日投与する投与期の後14日間休薬し、第2クール以降は14日間のうち10日間投与する投与期の後14日間休薬する。
ここを流し読みすると、あとで大損するリスクがある。
第1クールは14日間服用で14日間休薬。よくあるパターンだ。1日5mLだから計70mL飲めばよい。
ラジカット内用懸濁液には35mLとと50mLの瓶があるが、35mLの瓶を2本注文すればよい。
ここまでで思考停止してしまうと、第2クール以降の注文を間違えてしまう。
第2クール以降は、「14日間のうち10日間投与」となっている。つまり50mL瓶を注文しなければならない。
ちなみに「14日間のうち10日間」は連続でも、土日だけ休むでも、どういうスケジュールでもいい。次のクールではスケジュールを変えてもいい。
ラジカット内用懸濁液の薬価は、2744円/mL(2024年10月現在)なので、35mL瓶で96040円、50mLで137200円となるので発注を失敗するとかなり痛い。
自動発注システムで35mL瓶が次回以降も注文されたら最悪だ。
ラジカット内用懸濁液と食事
ラジカット内用懸濁液の用法は、空腹時1日1回となっている。
ラジカット内用懸濁液の添付文書の、「用法及び用量に関連する注意」には以下のように記載されている。
本剤は食事の影響により血漿中濃度が低下するため、起床時等の8時間絶食後に本剤を服用することとし、服用後少なくとも1時間は水以外の飲食は避けること。
8時間絶食ができない場合、低脂肪食では摂取後4時間以上、軽食では摂取後2時間以上あけて、本剤を服用することが可能である。ただし、高脂肪食では摂取後8時間以上あけて本剤を服用すること。
服用後は1時間空ければいい。しかし服用前は8時間絶食。8時間絶食と聞くと長いようにも感じるが、起床時なら大体8時間は絶食しているのが普通。
リベルサスタイプの飲み方である。
絶食が必要な理由は、吸収が悪くなり血中濃度が上がらず効果が落ちるからです。
8時間絶食できない場合のフレキシブルな飲み方も記載されている。
ALSという病気だと、介護者や施設の都合というのも影響してくるのだろう。
ラジカット内用懸濁液の保管
ラジカット内用懸濁液の貯法は、「2~8℃保存」となっており、冷所保存である。
「取り扱い上の注意」には以下のように記載されている。
ボトル開封前は冷蔵(2~8℃)で正立保存すること。
キャップをボトル本体に強く押しつけたまま(カチカチ音がしない状態まで)左に回して開けること。
ボトル開封後は使用の都度必ず密栓し室温で正立保存すること。
ボトル開封後15日以内に使用していない本剤は廃棄すること。
開封後は室温でいい。
メーカーのQ&Aによると、開封後も冷所に保管してもいい。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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