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CGRPが片頭痛の原因?
公開. 更新. 投稿者:頭痛/片頭痛.この記事は約1分8秒で読めます.
2,921 ビュー. カテゴリ:抗CGRP抗体
片頭痛の原因は何?
片頭痛の原因として、「三叉神経血管説」という仮説があります。
片頭痛が始まる時、三叉神経から、CGRP(calcitonin gene-related peptide:カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が脳の表面の膜(硬膜)に向かって放出されます。CGRPを受け取った膜は、炎症と血管拡張をおこし、その結果、脳が、痛み、嘔気、眠気を感じるとされています。
そのため、CGRPは片頭痛の痛みの原因とされているタンパク質なのです。
片頭痛治療に現在よく使用されているトリプタン製剤の作用機序は、三叉神経終末のセロトニン5HT1D受容体を刺激することでCGRPの分泌を抑制します。
その他の片頭痛治療薬としては、Ca拮抗薬、β遮断薬のような血管拡張の部分に作用する薬や、抗うつ薬や抗てんかん薬のような痛みを生じる神経の部分で働く薬がある。
抗CGRP抗体と抗CGRP受容体抗体の違い
医薬品名 | 一般名 | 販売開始 |
---|---|---|
エムガルティ | ガルカネズマブ | 2021年 4月 |
アジョビ | フレマネズマブ | 2021年 8月 |
アイモビーグ | エレヌマブ | 2021年 8月 |
エムガルティとアジョビは抗CGRP抗体、アイモビーグは抗CGRP受容体抗体である。何が違うのか。
エムガルティやアジョビはCGRPに選択的に結合し、CGRPの生理活性を阻害する抗CGRPモノクローナル抗体である。それに対して、アイモビーグはCGRP受容体を特異的に阻害することでCGRP受容体シグナルの伝達を阻害する、抗CGRP受容体モノクローナル抗体である。
どちらも結果的にCGRPの作用を阻害するので、大きな違いはない。
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