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睡眠障害にビタミンB12が効く?
公開. 更新. 投稿者:睡眠障害.この記事は約1分17秒で読めます.
4,289 ビュー. カテゴリ:概日リズム睡眠障害とビタミンB12
昼夜のサイクルと体内時計のリズムが合わないため、1日のなかで十分な睡眠をとることができず、日常生活が困難になるのが概日リズム(サーカディアンリズム)睡眠障害です。
サーカディアンリズムとは、サーカ(約、およそ)ディアン(1日)リズムのことです。人は洞窟など光がない場所で生活すると、体内時計が24時間周期ではなく少し長い24.5時間周期になります。ただ通常は明暗周期下で生活しているため、体内時計は毎日24時間周期にリセットされています。
体内時計は、①入力系(光などの外界の信号を受け取る仕組み)、②発振体(約24時間の振動を起こす仕組み)、③出力系(それぞれの臓器に時刻情報を伝える仕組み)、からなります。概日リズムを外界の明暗周期にあわせて約24時間にリセットするには、朝に光を浴びるとよいとされます。すなわち、光刺激によって網膜から視交叉上核へ神経伝達が行われることで体内時計の針がリセットされ、脳内が覚醒し、体温調節やホルモン分泌調節(松果体からのメラトニン分泌が止まる)が行われます。
メラトニンは視床下部に働きかけて自律神経を調節し、睡眠と覚醒、食欲、体温調節、全身機能に影響を及ぼします。メラトニンはタイマーのように、強い光を浴びることで分泌が減少し、覚醒後14~16時間程度で再度分泌が開始されます。
ビタミンB12の働き
ビタミンB12は光感受性を高めることによって、網膜から視交叉上核への神経伝達を高める作用があると考えられています。用法・用量は、1日量1.5~3.0㎎を毎食後経口投与します。
ラメルテオンはメラトニン受容体に結合して催眠作用が概日リズムを調節する作用をもちます。メコバラミンはラメルテオンの作用を補助するために処方されます。
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