2020年8月6日更新.2,416記事.5,561,337文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

フォシーガが心不全に効く?


SGLT2阻害薬と心不全

アメリカでは、SGLT2阻害薬のフォシーガ(ダパグリフロジン)に心不全の適応があるらしい。
日本でも適応追加の申請中である。

作用機序としては、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)の生理活性を高めることで心臓の負荷を軽減させると考えられています。

SGLT2阻害薬によって、300~400mL/日の尿量増加がみられるという。つまり、血糖降下薬としてだけでなく、利尿薬としてもとらえると理解しやすい。

もともと血糖値が下がれば血管イベントは減少するのは当然ともいえる。

SGLT2阻害薬と水分補給

夏場の暑い日が続く中、SGLT2阻害薬による尿量増加に伴う脱水は非常に危険である。

1日に、500mLのペットボトル1本分の無糖の水分を、普段より多く摂取するようにする。

SGLT2阻害薬でやせる

SGLT2阻害薬でやせるという。

SGLT2阻害薬は、腎臓でのグルコース再吸収を抑制することで体内の余分な糖を尿と一緒に排出する経口薬です。

糖尿病治療薬の多くがインスリンに作用する薬剤なのに対し、新しい切り口の薬剤となる。

SGLT2阻害薬が脂肪減少作用や糖排泄時の浸透圧利尿作用を有することから、血糖降下作用だけでなく体重や血圧への好ましい影響がある。また、罹病期間が長い患者ではケトアシドーシスのリスクが高まる恐れがあるため、インスリン分泌が保たれている発症早期の患者が適している。

糖の再吸収を抑制するということで、その分カロリーが出ていく。やせ薬としての効果も期待できるわけです。

SGLT-2は腎でのグルコースの再吸収の90%を担っており、残りの10%をSGLT-1が担っている。
SGLT-2を阻害すると1日当たり50〜80gの血糖が尿中に排出されるという。これは200〜300カロリーに相当する。
加えて浸透圧的利尿により、血圧が低下する。体重減少の23が排出されたグルコースを補うために分解された脂肪組織によるもので、残り13は水分であるとされる。

低炭水化物ダイエットと同じような効果が見込める。
代わりに脂肪がエネルギーとして使われるのでケトアシドーシスに注意が必要。
他に副作用としては、尿に糖が入っていると菌が増殖しやすくなり、尿路感染症のリスクが高まる。
尿に糖が入っていると、浸透圧の関係で脱水を起こしやすくなる。

IMG_0670
薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。


カテゴリ

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
職業:薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう。

最新の記事


人気の記事

タグ


検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ