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1型糖尿病に適応のある経口糖尿病用薬
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約1分6秒で読めます.
8,606 ビュー. カテゴリ:1型糖尿病の適応
糖尿病患者さんに投薬する際、「この人は1型だろうか?2型だろうか?」と思うことはあるだろうか?
95%が2型糖尿病で、5%が1型糖尿病という割合から考えると、当然2型糖尿病である可能性のほうが高い。
処方されている薬から、2型糖尿病である、と断言できる薬はある。
SU剤には1型糖尿病の適応はない。SU剤はインスリンの分泌を促す薬なので、インスリンの自己分泌が残っている2型糖尿病にしか使えない。速効型インスリン分泌促進薬も同様。
ビグアナイド系薬であるメトグルコ(メトホルミン)も、2型糖尿病にしか適応はない。
チアゾリジン系のアクトス(ピオグリタゾン)も、2型糖尿病にしか適応はない。
DPP-4阻害薬も、2型糖尿病にしか適応はない。
αグルコシダーゼ阻害薬は1型糖尿病にも適応がある。糖の吸収を抑えることは1型糖尿病においても有効だ。
このように、1型糖尿病に使える経口糖尿病用薬は少ない。
そんな中、SGLT2阻害薬の中には、1型糖尿病の適応を持つものが出てきている。
SGLT2阻害薬と1型糖尿病
SGLT2阻害薬の適応症は以下の通り。
SGLT2阻害薬 | 効能効果 |
---|---|
スーグラ | 2型糖尿病、1型糖尿病 |
フォシーガ | 2型糖尿病、1型糖尿病 |
ルセフィ | 2型糖尿病 |
アプルウェイ | 2型糖尿病 |
デベルザ | 2型糖尿病 |
カナグル | 2型糖尿病 |
ジャディアンス | 2型糖尿病 |
SGLT2阻害薬は尿中に糖を出すことで血糖値を下げるので、インスリン作用を介さずに作用を発揮するため、1型糖尿病においても血糖コントロールの改善が期待できる。
ただし、重症低血糖やケトアシドーシスには注意しなければならない。
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