2024年12月11日更新.2,479記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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糖尿病治療薬の一覧

糖尿病治療薬の一覧

【内服薬】

分類分類商品名一般名剤形・規格
SU剤SU剤(第一世代)デアメリンSグリクロピラミド錠(250㎎)
ジメリンアセトヘキサミド錠(250㎎)
SU剤(第二世代)オイグルコングリベンクラミド錠(1.25㎎。2.5㎎)
グリミクロングリクラジド錠(40㎎)、HA錠(20㎎)
SU剤(第三世代)アマリールグリメピリド錠(0.5㎎、1㎎、2㎎)
速効型インスリン分泌促進薬スターシス/ファスティックナテグリニド錠(30㎎、90㎎)
シュアポストレパグリニド錠(0.25㎎、0.5㎎)
グルファストミチグリニドカルシウム水和物錠(5㎎、10㎎)、OD錠(5㎎、10㎎)
ビグアナイド系グリコランメトホルミン塩酸塩錠(250㎎)
ジベトスブホルミン塩酸塩錠(50㎎)
メトグルコメトホルミン塩酸塩錠(250㎎、500㎎)
ミトコンドリア機能改善薬ツイミーグイメグリミン錠(500㎎)
αグルコシダーゼ阻害薬グルコバイアカルボース錠(50㎎、100㎎)、OD錠(50㎎、100㎎)
ベイスンボグリボース錠(0.2㎎、0.3㎎)、OD錠(0.2㎎、0.3㎎)
セイブルミグリトール錠(25㎎、50㎎、75㎎)、OD錠(25㎎、50㎎、75㎎)
チアゾリジン誘導体アクトスピオグリタゾン塩酸塩錠(15㎎、30㎎)、OD錠(15㎎、30㎎)
SGLT2阻害薬スーグライプラグリフロジンL-プロリン錠(25㎎、50㎎)
フォシーガダパグリフロジンプロピレングリコール水和物錠(5㎎、10㎎)
ルセフィルセオグリフロジン水和物錠(2.5㎎、5㎎)、ODフィルム(2.5㎎)
デベルザトホグリフロジン水和物錠(20㎎)
カナグルカナグリフロジン水和物錠(100㎎)
ジャディアンスエンパグリフロジン錠(10㎎、25㎎)
インクレチン関連薬DPP4阻害薬グラクティブ/ジャヌビアシタグリプチンリン酸塩水和物錠(12.5㎎、25㎎、50㎎、100㎎)
エクアビルダグリプチン錠(50㎎)
ネシーナアログリプチン安息香酸塩錠(6.25㎎、12.5㎎、25㎎)
トラゼンタリナグリプチン錠(5㎎)
テネリアテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物錠(20㎎、40㎎)、OD錠(20㎎、40㎎)
スイニーアナグリプチン錠(100㎎)
オングリザサキサグリプチン水和物錠(2.5㎎、5㎎)
ザファテックトレラグリプチンコハク酸塩錠(25㎎、50㎎、100㎎)
GLP-1受容体作動薬リベルサスセマグルチド錠(3㎎、7㎎、14㎎)
マリゼブオマリグリプチン錠(12.5㎎、25㎎)
チアゾリジン誘導体+ビグアナイド系メタクトピオグリタゾン塩酸塩+メトホルミン塩酸塩配合錠LD(ピオグリタゾン15㎎、メトホルミン500㎎)、配合錠HD(ピオグリタゾン30㎎、メトホルミン500㎎)
チアゾリジン誘導体+SU剤ソニアスピオグリタゾン塩酸塩+グリメピリド配合錠LD(ピオグリタゾン15㎎、グリメピリド1㎎)、配合錠HD(ピオグリタゾン30㎎、グリメピリド3㎎)
チアゾリジン誘導体+DPP4阻害薬リオベルピオグリタゾン塩酸塩+アログリプチン安息香酸塩配合錠LD(ピオグリタゾン15㎎、アログリプチン25㎎)、配合錠HD(ピオグリタゾン30㎎、アログリプチン25㎎)
速効型インスリン分泌促進薬+αGIグルベスミチグリニドカルシウム水和物+ボグリボース配合錠(ミチグリニド10㎎、ボグリボース0.2㎎)、配合錠OD
DPP4阻害薬+ビグアナイド系エクメットビルダグリプチン+メトホルミン塩酸塩配合錠LD(ビルダグリプチン50㎎、メトホルミン250㎎)、配合錠HD(ビルダグリプチン50㎎、メトホルミン500㎎)
イニシンクアログリプチン安息香酸塩+メトホルミン塩酸塩配合錠(アログリプチン25㎎、メトホルミン500㎎)
メトアナアナグリプチン安息香酸塩+メトホルミン塩酸塩配合錠LD(アナグリプチン100㎎、カナグリフロジン250㎎)、配合錠HD(アナグリプチン100㎎、カナグリフロジン250㎎)
DPP4阻害薬+SGLT2阻害薬カナリアテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物+カナグリフロジン水和物配合錠(テネグリプチン50㎎、イプラグリフロジン50㎎)
スージャヌシタグリプチン+イプラグリフロジン配合錠(シタグリプチン50㎎、イプラグリフロジン50㎎)
トラディアンスエンパグリフロジン+リナグリプチン配合錠AP(エンパグリフロジン10㎎、リナグリプチン5㎎)、配合錠BP(エンパグリフロジン25㎎、リナグリプチン5㎎)

【注射薬(インスリン製剤)】

分類分類一般名商品名作用発現時間最大作用発現時間作用持続時間性状
インスリンアナログ超速効型インスリンアスパルトノボラピッド10~20分1~3時間3~5時間無色透明
インスリンリスプロヒューマログ15分以内0.5~1.5時間3~5時間
インスリングルリジンアピドラ15分以内0.5~1.5時間3~5時間
インスリンリスプロルムジェブヒューマログ注の作用発現時間より6分速い1~3時間約4時間
インスリンアスパルトフィアスプノボラピッド注の作用発現時間より5分速い1~3時間3~5時間
混合型(二相性製剤)二相性プロタミン結晶性インスリンアナログ水性懸濁ノボラピッド30ミックス10~20分1~4時間約24時間白色懸濁
ノボラピッド50ミックス10~20分1~4時間約24時間
ノボラピッド70ミックス10~20分1~4時間約24時間
混合型(混合製剤)インスリンリスプロ混合製剤ヒューマログミックス2515分以内0.5~6時間18~24時間
ヒューマログミックス5015分以内0.5~4時間18~24時間
配合型製剤インスリンアスパルト+インスリンデグルデクライゾデグ10~20分なし>42時間無色透明
持効型インスリングラルギンランタス1~2時間明らかなピークなし約24時間
ランタスXR1~2時間なし>24時間
インスリンデテミルレベミル約1時間3~14時間約24時間
インスリンデグルデクトレシーバ定常状態痔明らかなピークなし42時間超
ヒトインスリン速効型ヒトインスリンヒューマリンR0.5~1時間1~3時間5~7時間
生合成ヒト中性インスリンノボリンR約30分1~3時間約8時間
混合型ヒト二相性イソフェンインスリンヒューマリン3/70.5~1時間2~12時間18~24時間白色懸濁
ノボリン30R約30分2~8時間約24時間
中間型(NPH)ヒトイソフェンインスリン水性懸濁ヒューマリンN1~3時間8~10時間18~24時間
ノボリンN約1.5時間4~12時間約24時間
インスリン+GLP-1アナログインスリングラルギン+リキシセナチドソリクア
インスリンデグルデク+リラグルチドゾルトファイ

【注射薬(GLP-1アナログ製剤)】

分類分類商品名一般名規格剤形用法用量空打ち
GLP-1アナログ短時間作用型バイエッタエキセナチド皮下注(5µgペン300、10µgペン300)1日2回朝夕食前60分以内初回のみ
リキスミアリキシセナチド皮下注300μg1日1回朝食前60分以内毎回
長時間作用型ビクトーザリラグルチド皮下注18mg1日1回朝または夕
可能な限り同じ時刻
毎回
ビデュリオンエキセナチド皮下注用2mgペン週1回不要
トルリシティデュラグルチド皮下注0.75mgアテオス週1回
同一曜日
不要
オゼンピックセマグルチド皮下注(0.25mgSD、0.5mgSD、1.0mgSD)週1回
同一曜日
不要
GIP/GLP-1アナログ長時間作用型マンジャロチルゼパチド皮下注アテオス(2.5㎎、5㎎、7.5㎎、10㎎、12.5㎎、15㎎)週1回不要

糖尿病治療薬の分類

経口血糖降下薬の分類
①インスリン分泌を促進することなく血糖を改善するビグアナイド類(BG)、チアゾリジン誘導体、α‐グルコシダーゼ阻害薬(α‐GI)、SGLT2阻害薬
②血糖依存性のインスリン分泌を増幅するインクレチン関連薬(DPP-4阻害薬、GLP‐1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬)、イメグリミン
③血糖非依存性にインスリン分泌を促進するスルホニル尿素類(SU剤)、速効型インスリン分泌促進薬

スルホニル尿素系薬剤(SU剤)

SU(スルホニルウレア)剤とは、パラフェニル基、スルホニル基、ウレア結合からなるスルホニルウレア構造(S‐フェニルスルホニルウレア構造)を持つ化合物で糖尿病に使われる薬効群である。

現在、SU剤は第一~第三世代の薬剤があり、効力、作用時間、血糖低下作用などに違いがあります。第一世代の薬物は現在ほとんど使用されていません。
第二世代では、グリベンクラミドが強力でよく使用されています。グリクラジドは、抗酸化作用や血小板機能亢進を抑える作用があり、血管病変への効果が期待されています。
第三世代のグリメピリドは、今までのSU剤よりインスリン分泌促進作用は弱いですが、血糖降下作用はグリベンクラミドとほぼ同等で、インスリン抵抗性改善作用があると考えられています。

SU剤は膵臓のβ細胞のスルホニル尿素受容体(SU受容体)に結合して、アデノシン三リン酸(ATP)感受性K⁺チャネルを閉鎖して、β細胞膜の脱分極を来たし、電位依存性Caチャネルより細胞外Caが流入してインスリンの分泌を促します。したがってSU剤が使われるのは内因性インスリンの分泌能力が残っている2型糖尿病患者で、1型糖尿病や膵疾患に伴う糖尿病などではSU剤は無効です。

速効型インスリン分泌促進薬

速効型インスリン分泌促進薬は、SU構造を持たないが、SU剤同様、膵臓のβ細胞のSU受容体に結合し、インスリンの分泌を促進します。SU剤に比較して効果が非常に速く、持続時間が短いのが特徴です。
食直前に服用することで、食後の高血糖を抑えることができます。

ビグアナイド系薬剤

ビグアナイド系薬とは、グアニジン環を2つ結合させた化合物で、糖尿病に用いられる薬剤です。

ビグアナイド系薬剤は、肝臓でのブドウ糖の生成を抑制し、骨格筋や脂肪組織のブドウ糖取り込みを促進し、インスリンの抵抗性を改善します。また、小腸からの糖吸収を抑制することで血糖値を低下させます。

膵臓のβ細胞には作用しないので、インスリン分泌促進作用はありません。SU剤はインスリンの分泌を増やすことから、それまで使われずに血液中にあふれていたブドウ糖(血糖)が細胞内に取り込まれるようになったり、空腹感が強くなって食べすぎてしまうこともあるため、体重が増えやすくなります。太るとインスリンの効きが悪くなって、薬の効果が相殺されてしまいます。インスリン分泌促進作用のないビグアナイド系薬剤は体重増加せず、血糖値のコントロールが改善できるので肥満傾向の2型糖尿病に適した薬剤です。

ビグアナイド系薬剤は乳酸アシドーシスの副作用により死者が出たことから、1970年以降使われなくなっていましたが、近年ではメトホルミンのインスリン抵抗性改善作用が注目され使用されるようになりました。

α‐グルコシダーゼ阻害薬

腸管で、二糖類から単糖類に分解する酵素(α‐グルコシダーゼ)を阻害し、糖質の吸収を遅らせることで食後の過血糖状態を改善します。
小腸からの糖は二糖類では吸収できないので、血糖値が上昇しません。
作用は競合阻害なので、食事といっしょに服用することで効果を発揮します。

糖尿病では血糖上昇に比べて、インスリン分泌のタイミングが遅れているので、α‐GIにより糖質の分解・吸収が遅延すると、血糖上昇とインスリン分泌のタイミングが合うようになり食後過血糖が抑制される。

ボグリボースやアカルボースは消化管からほとんど吸収されず、糞便中に排泄されます。そのため腎機能障害のある患者にも用量調節が必要ありません。
ミグリトールは、小腸上部で大部分が吸収されます。そのため、小腸下部では糖質の吸収が起こり、大腸に到達する未消化の糖質が減るため、アカルボースやボグリボースに比べて腹部膨満感、放屁の副作用が軽減されます。

チアゾリジン誘導体

チアゾリジン誘導体はチアゾリジン環をもつ薬物で現在はピオグリタゾン(アクトス)のみである。以前は、トログリタゾン(ノスカール)という薬もありましたが、肝機能障害の副作用があり販売中止となりました。

インスリンの働きが悪いことをインスリン抵抗性といいますが、ピオグリタゾンは、インスリンを効率よく働かせる=インスリン抵抗性を改善させることで血糖値を低下させます。このような働きの薬をインスリン抵抗性改善薬といいます。

体内の脂肪細胞は肥大化するとインスリンの働きを悪くする物質(悪玉アディポカイン)を出すようになる。また脂肪細胞が肥大化するとブドウ糖が取り込めなくなる。
ピオグリタゾンは、肥大化した脂肪細胞に作用し小型の脂肪細胞にかえることで、インスリンへの抵抗を改善し、ブドウ糖を取り込みやすくすることで血糖値を下げる作用をあらわす。
また、肝臓での糖の利用を促進し、筋肉や脂肪組織のインスリン感受性を増大させます。

SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬は、SGLT2という腎臓の近位尿細管で糖の再吸収を行うトランスポーターを阻害する薬です。

腎臓におけるブドウ糖再吸収の90%は近位尿細管に存在するSGLT2(ナトリウム‐グルコース共輸送体2)により、10%はSGLT1により行われている。SGLT1は小腸においてブドウ糖吸収を担っているが、SGLT2は小腸には存在しない。SGLT2に選択的な阻害薬は小腸におけるブドウ糖吸収に影響することなく、腎臓におけるブドウ糖吸収を抑制する。

尿細管で糖の再吸収が阻害されると浸透圧利尿作用により排泄される尿量も増加する。この作用により脱水がを起こすことがある。
この浸透圧利尿作用による心負荷軽減作用を期待され、心不全に使用されることもある。フォシーガ(ダパグリフロジン)とジャディアンス(エンパグリフロジン)には慢性心不全の適応がある。

インクレチン関連薬

血糖調節のしくみにインクレチンという消化管ホルモンが関与していることが判明しました。インクレチンとは、食事を摂取すると消化管から分泌されるホルモンの総称で、血糖値の上昇を抑制する働きがあります。インクレチンには2種類の消化管ホルモンがあります。上部消化管のK細胞から分泌されるGIP(gastric inhibitory polypeptide)と下部消化管L細胞から分泌されるGLP-1(glucagon-like peptide)です。

インクレチンは食事をとると小腸から分泌され、血糖を下げる「インスリン」ホルモンの分泌を促進し、血糖を上げる「グルカゴン」ホルモンの分泌を抑える働きをします。血糖値が高い時にしか働かないという特徴があり、インクレチン関連薬の単独投与では低血糖を起こすリスクは少ないです。

しかし、インクレチンをそのまま投与してもDPP-4という酵素によって分解され、半減期は3分と短いため効果は期待できない。そのため、DPP-4により分解されにくいGLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬が糖尿病治療薬として開発された。

GLP-1受容体作動薬

インクレチン(GLP-1)の作用には①インスリン分泌促進、②グルカゴン分泌抑制、③胃内容排出の遅延、④満腹感の促進と食事摂取量の抑制、などがある。
しかしもう1つのインクレチン(GIP)には、②のグルカゴン分泌は抑制せずむしろ増加させ血糖上昇に働く、脂肪細胞に脂肪を蓄積する働きがあり、体重増加につながる可能性があるというマイナスの側面を持つため、GLP-1のみに働く薬のほうがベターと思われていました。

チルゼパチド(マンジャロ)はGIP/GLP-1受容体作動薬で、GLP-1のみならずGIP受容体にも働きますが、体重減少効果、血糖低下効果が認められており、むしろ他のGLP-1受容体作動薬よりも高い効果が認められています。理由は不明です。

DPP-4阻害薬

インクレチンホルモンを分解する酵素DPP-4(ジペルチジルペプチダーゼ)を阻害することにより、活性型インクレチン血中濃度を上昇させ、インスリン分泌が促進されることで血糖をコントロールします。

インスリン製剤

インスリンは膵臓のランゲルハンス島から分泌される糖代謝にかかせないホルモンです。体内で不足しているインスリンを補充する目的で1型、2型糖尿病の方に投与されます。

以前は、牛や豚の膵臓を減量としていましたが、現在使用されているインスリンは遺伝子工学によって製造されたヒトインスリンとインスリンアナログ製剤です。
インスリンアナログ製剤はインスリンと同じ生理作用を持ちながら、体内におけるインスリンの作用持続時間などを調節したもので、超速効型や持効型などがある。
ヒトインスリン製剤は微生物によってヒト型のインスリンを産生させ精製などを行い製剤化したもので、速効型、中間型などがある。

超速効型インスリン

インスリンの追加分泌を補う製剤です。食後の血糖値の上昇を抑えて食後高血糖を改善します。
食事の直前に注射します。

従来の製剤より吸収速度をさらに速めた製剤(フィアスプ、ルムジェブ)が登場した。
フィアスプは、ノボラピッドより作用発現を早くするために添加剤としてニコチン酸アミドを加えた超速効型インスリン製剤です。
ルムジェブは、ヒューマログより作用発現を早くするために添加剤としてトレプロスチニル及びクエン酸を加えた超速効型インスリン製剤です。
これらは食事の直前(2分前)、もしくは食事開始後20分以内に注射します。

速効型インスリン

インスリンの追加分泌を補う製剤です。食後の血糖値の上昇を抑制して食後高血糖を改善します。
食事の約30分前に注射します。

中間型インスリン

速効型インスリンにプロタミンを添加して結晶化させ、作用時間を長くさせたインスリン製剤です。
インスリンの基礎分泌を補う製剤です。空腹時血糖の上昇を抑制します。

混合型インスリン

インスリンの基礎分泌、追加分泌を同時に補えるように作られた製剤です。超速効型や速効型といった短く作用するインスリンと、長く作用する中間型インスリンを、あらかじめ決まった割合で混合してあります。混合製剤の種類によって、短く作用するインスリンと長く作用するインスリンの配合割合が異なります。

指定された食事の前に注射します。混合されている追加分泌を補うインスリンの種類(超速効型または速効型)によって、食直前に注射するか、食事の30分前に注射するかが異なります。

持効型インスリン

インスリンの基礎分泌を補う製剤です。空腹時血糖の上昇を抑えて、1日の血糖値を全体的に下げる働きがあります。
作用持続時間は約24時間又はそれ以上で、継続使用時に明らかなピークが見られないため、中間型に比べてよりスムーズに基礎分泌を補いやすいメリットがある。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
職業:薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
著書: 薬局ですぐに役立つ薬剤一覧ポケットブック
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