2020年2月27日更新.3,278記事.6,296,947文字.

ドラッグストアで働く無気力ネガティブ薬剤師が、日々の仕事に憔悴しながらも、自分を奮い立たせるためのモチベーションとして、知的好奇心を揺さぶるために書き綴る勉強内容の備忘録的ブログ。モットーは「習うより慣れろ。学ぶより真似ろ。」

記事

患者からよくされる質問

薬剤師として仕事をしている中で、凹むことと言えば、調剤ミスをしたときですが、それと同じくらい凹むのが、患者からされた質問に答えられなかったとき、です。

その場しのぎの適当な回答をしてしまい、チンプンカンプンなことを言ってしまったり、間違った情報を伝えてしまったら薬剤師としての信頼は失墜します。

「わからないのでお調べいたします」というのが誠実な対応であると思いますが、「そんなこともわからないのか?」と言われることもあり、メンタル撃沈します。

経験を積むと、ある程度対応できるようになりますが、新しい薬が次々と販売される中、勉強を怠ると質問にうまく答えられずしどろもどろになり薬局長としてのメンツ丸つぶれということになるので、日々の勉強が大事なのです。

「この薬はどういう薬ですか?」

「この薬は何の薬ですか?」「この薬はどういう薬ですか?」という基本的な質問ですが、知ってはいるけど答えられない状態に陥る人もいる。

「カルシウム拮抗薬です」とか「抗コリン薬です」という回答では伝わらない。

「精神安定剤です」とか「抗癌剤です」とか、ズバリ言ってはいけない。

「高血圧の薬です」とか「糖尿病の薬です」というカテゴリーの回答だけで満足する人は少ない。

とにかく、勉強する際には、患者から質問された場合の答えを用意できるように噛み砕いた表現に脳内変換するよう心掛けたい。

「この薬とこの薬の違いは何ですか?」

同種同効薬の違いに関する質問もよくあります。

降圧剤や緑内障治療薬などで、複数の薬が処方されていたり、別の薬に処方変更されたときなど。

正直、違いがはっきりせず「わかりません」というものも多いが、医師の処方意図も汲んで、用法の違いだったり、何かしら相違点を探して説明するようにする。

結局、医師の処方変更理由が「MRに勧められたから」とか「ずっと使っている薬の効果がイマイチだったから」とかで、薬の違いがあまり関係ないこともあるが。

違いに関する質問としては「どっちが強いですか?」「もっと強い薬はありますか?」という質問も多い。
この類の質問に関しては、「こっちが強い」とか「もっと強い薬がある」といった断定的なことを言ってしまうと、医師の話と齟齬が生じてしまう恐れもある。

「この病気は治りますか?」

薬に関する質問だけでなく、病気に関する質問もされます。

「薬をしっかり飲めば治ります」などと無責任なことは言えないので濁すこともありますが、服薬の意義は「治す」ということだけなく、「症状緩和」や「進行遅延」もあるので、その病気の症状や予後などに関しても学ぶ必要があります。

「症状があるときだけ飲んでもいいですか?」

その薬が、痛み止めや痒み止めといった対症療法薬なのか、病気の予防薬なのか、服用する理由は様々なので、対応も異なります。

この質問に関しても、医師の判断で「症状にあわせて飲んでいい」といった話を患者にする可能性もあり、断定することは避けたほうが良い。

一般的に連用した方がよさそうな薬を頓服、症状にあわせて飲んだほうがよさそうな薬を連用させるケースにも多々遭遇している。

「効くまでどのくらい時間がかかりますか?」

症状を抑えるまでに、服用からどのくらいの時間がかかるのか?ということを知りたい人もいます。

また、自覚症状の無い人でも、薬の効果を最大限に引き出すために、このような効果発現時間を知りたいという人もいます。

しかし、血中濃度、最高血中濃度到達時間はわかっても、効果発現時間はわからないものが多いです。
用法などから類推して伝える。

「副作用はありますか?」

「副作用のない薬はありません」などと上げ足を取ったようなことを言えば炎上します。

重篤な副作用から言ってしまうと、ノンコンプライアンスに陥る可能性もあるので、軽度な副作用、重篤な副作用の初期症状について話します。

また「何か気を付けることはありますか?」といった漠然とした質問を投げかけてくる場合もあるので、服薬に関する注意点は個々の薬について予め用意しておくのが賢明です。

以上

以上、投薬時によくされる質問について、今までの経験から書き並べてみました。質問に対する答え方については、自分の言葉で説明できるようにシミュレーションすることが、いざという時に対応するために必要なことだと思います。

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薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

2 件のコメント

  • 匿名 のコメント

    いつも拝見させていただいております。
    「効くまでどのくらい時間がかかりますか?」が一番困ります。飲んだ日から効くのか、2週間程度して効くのか、抗うつ剤のように数ヶ月で効いてくるのかわからないことがしばしば。
    どんな資料を参考にしたらいいんでしょう?

  • yakuzaic のコメント

    コメントありがとうございます。

    私も教えてほしいです。
    ただ現実的な対応としては、薬の種類にもよりますが抗うつ薬であれば「効果が感じられない」という自己判断で途中離脱することを防ぐ必要があると思います。
    そういう意味では「個人差がある」ということは強調しつつ、数か月かかる可能性も伝えつつ、添付文書の臨床成績とか見て書いて無ければ「具体的にはわからない」と言っちゃいます。
    インタビューフォームに治験のデータとか評価方法が載っていることもあるので、時間があれば調べます。
    結局「効果を実感しない薬」のほうが多いので、具体的に「3か月で効きます」とか言っても「効いてねーじゃねーか」「あの薬剤師ウソつきやがった」みたいになることも考えられるので、あいまいにふんわり飲み続けてもらうのが結果オーライなのかも知れません。
    テキトーでスミマセン。

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名前:yakuzaic
職業:薬剤師(管理薬剤師)
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう

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