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ライゾデグは混ぜなくても良い?
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約1分1秒で読めます.
5,546 ビュー. カテゴリ:インスリン製剤の混和
混ぜるインスリンと混ぜないインスリンの違いは?
インスリン製剤の中には、使用前によく混ぜる必要のあるものがある。
以下のうち、ライゾデグ以外は混和する必要がある。
製剤名 | 分類 | 性状 |
---|---|---|
ライゾデグ配合注フレックスタッチ | 混合溶解 | 無色澄明 |
ノボラピッド30ミックス注フレックスペン | 混合型 | 白色の懸濁液 |
ノボラピッド50ミックス注フレックスペン | 混合型 | 白色の懸濁液 |
ノボラピッド70ミックス注フレックスペン | 混合型 | 白色の懸濁液 |
ノボリン30R注フレックスペン | 混合型 | 白色の懸濁液 |
ヒューマリン3/7注ミリオペン | 混合型 | 白色の懸濁液 |
ヒューマログミックス25注ミリオペン | 混合型 | 白色の懸濁液 |
ヒューマログミックス50注ミリオペン | 混合型 | 白色の懸濁液 |
ノボリンN注フレックスペン | 中間型 | 白色の懸濁液 |
ヒューマログN注ミリオペン | 中間型 | 白色の懸濁液 |
ヒューマリンN注ミリオペン | 中間型 | 白色の懸濁液 |
ノボリンN注フレックスペン | 中間型 | 白色の懸濁液 |
中間型のインスリン製剤は、インスリンを結晶化して作用持続時間を延ばしたものです。
サケの精子から抽出したプロタミンや亜鉛を添加して結晶化してあります。
結晶化してあるので、十分な混和が必要です。
混合型も混和が必要です。
混合型で混和が必要なのは、2種類が混ざっているから、というわけではなく、前述した結晶化された中間型のインスリン製剤が混ざっているからです。
ライゾデグは、インスリン デグルデク(トレシーバ)とインスリン アスパルト(ノボラピッド)の混合製剤で、結晶化された中間型のインスリン製剤を含まないので、混和が不要なのです。
ノボラピッド30ミックス注を使っている患者がライゾデグに変更されて、血糖値が安定することがありますが、中間型と持続型製剤の違いだけでなく、使用前の混和が必要なくなったという理由もあるだろう。
入院時にすでに説明を受けてきているので、薬局の服薬指導でインスリンの手技などの説明をする機会は少ないかも知れないが、薬が変更になったときなど、薬局での説明が重要になるので、基本的なことは知っておきたい。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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