更新日:2016年11月26日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

吸入剤はうまく吸えているか?


スポンサードリンク

吸入手技は問題ないか?

お子さんが喘息の吸入剤を使っていて、お母さんから見て吸入がうまくできているかどうかわからない、と言われることがあります。

フルタイドディスカスならディスカストレーナー、パルミコートタービュヘイラーならタービュテスターと、吸えるかどうかを判断する器具があるので、それで練習してみるというのも一つの方法です。

吸った感じがしない?

パルミコートやアドエアのような吸入剤は吸った感じがしないといいます。
エアー剤だとアルコール臭がしたり、昔のロタディスクだと乳糖の甘味を感じたり、ということで吸っている感覚がありました。

吸った感じがしないので、本当に薬が出ているのか、と疑いたくなります。
そんな人のために、吸入確認用ハンカチや、タービュテスターという吸ったら笛が鳴る練習用の吸入器などがあります。

高齢者は吸入剤を使えているか?

65歳を過ぎると、吸入ステロイド薬のコンプライアンスは有意に低下します。
その原因としては、加齢に伴う認知度の低下、関節の拘縮などによって吸入デバイスが上手に操作できないなどの要因が考えられます。

また、若年者と比べて高齢者では吸入による副作用である嗄声の頻度が高いのも、コンプライアンス低下の要因と考えられます。

ディスカスは高齢者向け

ディスカスは、小児や高齢者のような吸気速度の低い患者でも正確に吸入できます。

ディスカスからのドライパウダーの放出率は、吸気速度(吸い込む速度)30~90L/分においてほぼ一定です。

3~11歳の小児喘息患者129例でもほとんどの患者が30L/分の吸気速度があり、ディスカスでの吸入に十分な吸気速度がありました。

タービュヘイラーは高齢者に向かない?

ドライパウダー定量噴霧器(DPI)は一定量以上の吸入速度が必要であるため、患者ごとに吸気流量を測定(インチェック)することが勧められる。

ブデソニド(BUD、パルミコート)は吸気抵抗が強くかかる内部構造のため、臨床使用時には35~60L/min程度の吸入速度が必要になる。

ただし、プロピオン酸フルチカゾン(FP、フルタイド)のディスカスは30L/minの吸入速度でも十分な薬物放出量を保ち、毎回の吸入操作時にも定量的な薬物送達が可能である。

薬剤粒子径は、小さいほどより末梢気道・肺胞まで到達する。

シクレソニド(CIC、オルベスコ)とベクロメタゾン(BDP、キュバール)は粒子径が小さく(それぞれ0.9μm、1.1μm)肺胞まで届く大きさであり、肺内到達率はそれぞれ52%、55~60%と高いことが特徴である。

フルタイドディスカス(FP-DPI)は約5μmと大きいため中気管支程度までしか到達しないが、フルタイドエアー(FP-HFA)では約2.8μmと小さく細気管支まで到達するため臨床効果に差があると考えられる。

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

ランダム記事

資料

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサードリンク