更新日:2016年10月12日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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メチレンブルーはMAO阻害薬?


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メチレンブルーの相互作用

先日パキシルの添付文書改訂で、相互作用のところに「メチレンブルー」という記載をみた。

セロトニン作用を有する薬剤(メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー))

臨床症状・措置方法
セロトニン症候群等のセロトニン作用による症状があらわれることがある。
これらの薬物を併用する際には観察を十分に行うこと。

機序・危険因子
メチルチオニニウム塩化物水和物はMAO阻害作用を有するため、セロトニン作用が増強される。

パキシルなどのセロトニンを増やすような薬と、セロトニンの代謝に必要なモノアミン酸化酵素(monoamine oxidase、MAO)の働きを阻害するMAO阻害薬との併用は禁忌となっている。

そして、メチレンブルーにもエフピーのようなMAO阻害作用があるという。

メチレンブルーを治療に使うケースといえば、「メトヘモグロビン血症」です。
メチレンブルーは、NADPH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)の存在下でグルタチオン系の還元酵素によりロイコメチレンブルーに還元され、ロイコメチレンブルーがメトヘモグロビンをヘモグロビンに還元し、ロイコメチレンブルーがメチレンブルーに酸化され、この反応の繰り返しにより触媒的な役割を果たすという。

メチレンブルーが院外処方されることは無いので、薬局薬剤師が注意することは無いかなあ。
昔、生物部で熱帯魚を飼っていたときにメチレンブルーを魚の病気に使っていたことがある。そのため入手することは簡単だ。
また、「テキサス大学の研究によって、メチレンブルーという物質が人の記憶力を高めることがわかった」というメチレンブルーで頭がよくなるという誤解を生じるようなニュースもあった。
うつ病の生物部員が、頭がよくなりたいと思ってメチレンブルーを飲んじゃったら、セロトニン症候群になって救急車で運ばれることもあり得るかも。

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