更新日:2016年9月12日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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トレリーフとエクセグランの違いは?


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エクセグランはパーキンソン病にも効く?

パーキンソン病治療薬のトレリーフ。
抗てんかん薬のエクセグラン。

どちらも成分はゾニサミド。

エクセグラン錠の規格は100mg錠。
効能効果は、「部分てんかん及び全般てんかん」
用法は、

ゾニサミドとして、通常、成人は最初1日100~200mgを1~3回に分割経口投与する。以後1~2週ごとに増量して通常1日量200~400mgまで漸増し、1~3回に分割経口投与する。
なお、最高1日量は600mgまでとする。
小児に対しては、通常、最初1日2~4mg/kgを1~3回に分割経口投与する。以後1~2週ごとに増量して通常1日量4~8mg/kgまで漸増し、1~3回に分割経口投与する。
なお、最高1日量は12mg/kgまでとする。

トレリーフ錠の規格は25mg錠。
効能効果は、「パーキンソン病(レボドパ含有製剤に他の抗パーキンソン病薬を使用しても十分に効果が得られなかった場合)」
用法は、

本剤は、レボドパ含有製剤と併用する。
通常、成人にゾニサミドとして、1日1回25mgを経口投与する。
なお、パーキンソン病における症状の日内変動(wearing-off現象)の改善には、1日1回50mgを経口投与する。

パーキンソン病に対するゾニサミドの用量は少量となっている。

トレリーフ錠25mgの薬価が1錠1115.9円で、エクセグラン錠100mgの薬価が1錠32.2円と、1/4の少量であるにも関わらず、かなり高額な薬となっている。
エクセグランにはゾニサミド錠100mg「アメル」というジェネリックもあるので、そちらと比べると100倍近い薬価差である。

じゃあエクセグラン使えば良いじゃん、と考えるのが妥当な考え。
安いし。
患者負担も減るし。
トレリーフ置いてない薬局多いし。採用してない病院も多いし。

しかし、エクセグランの添付文書には、

ゾニサミドをパーキンソン病(本剤の承認外効能・効果)の治療目的で投与する場合には、パーキンソン病の効能・効果を有する製剤(トレリーフ)を用法・用量どおりに投与すること。

と、適応外使用は許しません的な記載が見られる。
そんなこと知ったこっちゃない、と医師が「てんかん」と適応病名を記載して処方するのかどうかは定かではありませんが、薬剤師的にはそれと疑わしき処方を見かけた際に、患者負担が増えるというデメリットを知りつつも、効能効果を守らせるという使命感から疑義照会という行動にまで至るかどうか。
適応外処方は世の中にごまんとあるわけで。
添付文書に「ゾニサミド製剤による治療中、原因不明の突然死が報告されている。」という記載もあり、適応外により医薬品副作用救済制度の対象とならないのは怖いとも思いますが。

ゾニサミドはMAO-B阻害薬?

なぜ抗てんかん薬がパーキンソン病にも効くのか。

エクセグランにしてもトレリーフにしても「本剤の作用機序については、まだ完全に解明されてはいない」と、作用機序は不明ですが、トレリーフの作用機序に、

ラット及びサル線条体ミトコンドリア・シナプトソーム膜標本中のMAO活性を阻害し、その阻害作用は比較的MAOのB型に選択性を示す。

とあり、相互作用にも、

三環系抗うつ剤
 アミトリプチリン等
四環系抗うつ剤
 マプロチリン等

臨床症状・措置方法 MAO-B阻害作用を有するセレギリンにおいて、三環系抗うつ剤との併用により、高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛といった副作用があらわれ、更に死亡例も報告されている。

とあり、MAO阻害薬のエフピー的な作用機序なんだろうと考える。
エフピーほど強力なMAO阻害作用ではなく、併用禁忌レベルではないが、エフピーで併用禁忌となっている薬剤に関しては、ゾニサミドでも注意する必要があるんだろうと思う。

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