更新日:2017年3月28日.全記事数:3,169件.

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睡眠薬はクセになる?


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睡眠薬はクセになる?

現在用いられている睡眠薬のほとんどが抗不安薬とともにベンゾジアゼピン系薬剤であり、安全性も高いといわれています。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、常用量の反復投与で精神依存は生じますが、身体依存は生じないといわれ、耐性や薬物間の交叉耐性が生じるといわれています。
しかし、ジアゼパムの常用量での身体依存が報告されて以来、ベンゾジアゼピン系薬剤は常用量で精神依存、身体依存が生じると考えられるようになりました。

通常、ベンゾジアゼピン系薬剤を中等量で短期間(1~2週間)使用する場合は、耐性、依存、離脱が出現することはないといわれています。
しかし、作用時間の短いベンゾジアゼピン系薬剤では服用した翌日に抗不安効果に対する耐性が生じた例もあり、慎重な投与が必要です。

また、離脱症状には、不安、恐怖感、不眠、めまい、頭痛などがあり、短時間作用型で断薬後2~3日、長時間作用型で7日以内に出現します。
漸減療法を行い、長時間作用型の薬剤では3~4日ごとに1日量を30~50%減量します。

短時間作用型の薬剤では、より慎重な減量を行い、場合によっては長時間作用型の薬剤に置き換えてから減量を行います。

不眠や幻覚・妄想などの精神症状がみられる場合には、レボメプロマジンのような鎮静催眠作用を有する抗精神病薬を使用することもあります。

睡眠薬の服用で大切なことは、長時間にわたり漫然と服薬しないことです。
睡眠がとれるようになったら、減量を試みることが重要です。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はアルコールやバルビツール酸系薬剤に比べ安全といえます。
主治医とよく相談し、自分勝手な中断や乱用をしないことが大切です。

睡眠薬の依存症

睡眠薬はクセになる」とか「1回飲んだら止められなくなる」とかよく言われます。

確かに依存症はありますね。
でも「依存症があります」「止められなくなります」とか言ったら患者さんは飲みません。

お酒を飲む人は多いと思いますが、お酒を飲んだからと言ってみなアルコール依存症になるわけではありません。

医師の指示通りの用量を飲んでいれば止められなくなるようなことはほとんどありません。
止めるときには少しずつ減らす方法もあります。
自分で勝手に増量しないようにしましょう。

睡眠薬は癖にならない。
それには「正しい処方を、指示通りに服用すれば」という条件があります。

現在の処方の主流はベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。
薬理作用からは耐‘性や依存性は生じにくいといわれつつも、現に依存症者は存在します。
そのほとんどの場合は、「指示通りの服用」 を守らなかったことから起こったことです。
加えて、処方した医師の説明不足や観察不足が招いた現実でもあります。

睡眠薬を飲み続けてはいけない?

精神科で睡眠薬を飲み続けている人、います。
睡眠薬を飲み続けてはいけない、と自己判断で量を調節し、止めようとする人、います。

止めようと強く思い過ぎて、止められない人がいる。

不要な薬は飲まないほうがいい。

しかし、必要な薬であれば、飲み続けるという手段もある。

必ず止めなければいけないわけじゃない。

睡眠薬はだんだん効かなくなる?

睡眠導入剤の鎮静作用と健忘惹起作用は直接関連しており、また、健忘惹起作用は耐性を生じないことが報告されています。

したがって、連用によって睡眠導入剤の催眠作用に耐性を生じることはほとんどないと考えられます。

効果が乏しくなってきたようにみえるときは、連用による反跳性不眠が生じてきた場合や、不眠を来しうるほかの原因の存在など、睡眠導入剤以外の要素を考慮する必要があります。

また、不眠に対する過剰な不安がある場合も、催眠作用が減衰したようにみえることがあります。

睡眠薬で不眠が悪化?

睡眠薬を飲んで、しばらくして止めるた人が、「前よりひどくなった」ということがある。

反跳性不眠や退薬症候によるものと思われ。

自己判断で突然中止したりすることで現れる。

止めるときは医師に相談して、徐々に減量します。

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職業:管理薬剤師
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