更新日:2015年10月26日.全記事数:3,124件.

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簡易懸濁法はなぜ55℃?


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簡易懸濁法はなぜ55℃?

簡易懸濁法という方法は知っていますが、実際にお湯で溶かしてチューブに入れたことは無いので、患者さんに実際の手順を説明できるようにイメトレ。

Q:簡易懸濁法とは何か?なぜ55℃の温湯を使用するのか?

A:胃ろうや嚥下障害などで薬剤を粉砕して経管投与する場合,懸濁性やチューブのつまり等の問題が発生することがある。簡易懸濁法はこれらの問題を解決するために開発された投与法で,投与時に錠剤・カプセルをそのまま水に入れて崩壊・懸濁させる方法である。水に入れて崩壊しない錠剤は乳棒で数回叩いてコーティングを崩壊して水に崩壊・懸濁しやすくし,カプセルを溶解させるために約55℃の温湯に入れて自然放冷する。カプセルは,水50mLを加え37±2℃に保ちながらしばしば振り動かす時,10分以内に溶けるように日本薬局方で規定されている。簡易懸濁法では,55℃の温湯20mLを入れて常温で10分間自然放置すると,温度は時間とともに低下し,10分後には37℃付近になるため,最初の温度を55℃としている。なお,55℃で安定性に問題があるものや疎水性で水に懸濁しない医薬品等には適用できない。質疑応答 2008年7月

とにかくカプセルが溶ければ55℃じゃなくても良いのね。

経管的に投与可能な剤形と投与法

・内用液剤(溶液剤、エリキシル剤、懸濁剤など)
栄養チューブを介した投与に最も適する剤形である。
ただし、浸透圧が高いものは希釈が必要な場合がある。

・散剤
30~50mL(最低10mL)の温水に溶解または懸濁する。

・顆粒剤
粉砕せずにそのまま栄養チューブに入れ、温水で流し込むか、温水に懸濁した後素早く栄養チューブに流し込む。
圧縮錠剤(特別ではない普通の錠剤)
細かく粉砕して30~50mL(最低10mL)の温水に溶解または懸濁する。

・硬カプセル剤
カプセルを開けて30~50mL(最低10mL)の温水に溶解または懸濁する。
顆粒状の内容物は徐放性コーティングが施されていることが多いので粉砕せずにそのまま栄養チューブに入れ、温水で流し込むか、温水に懸濁した後素早く栄養チューブに流し込む。

・軟カプセル剤
内容物は液状なので、カプセルに穴を開けて搾り出すか、シリンジで吸出し、10~15mLの温水と混合する。

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