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同種同効薬の処方は疑義照会するか?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分6秒で読めます.
8,450 ビュー. カテゴリ:重複投与
同じような効果をもつ薬が重複投与されていたら、疑義照会の対象となる。
けれど、1種類では効果が見られない場合など、同種同効薬の併用というのはよくみかけるわけで。
よくあるのは、
ムコダインとムコソルバンの併用。
降圧剤の併用とか、睡眠薬の併用とか、胃腸薬の併用、抗菌薬の併用など。
医師の忙しさを考えると、疑義照会することにブレーキがかかります。
医者が何の薬かわからずに処方しているとは考えられないし。
意図的に併用しているとしか考えられない、と、疑義照会を躊躇する。
医師の専門とか、処方傾向がわかると疑義照会するしないの判断ができるのだろうけど。
新薬の場合とかは、医師が把握していないケースも考えられるので、一度疑義照会してみるとか。
次の併用事例であなたは疑義照会しますか?
Ca拮抗薬の併用(片頭痛治療薬ミグシスと降圧剤アムロジピンの併用等)
ARBの併用
ラジレスとARBの併用
αβ遮断薬(アーチストなど)とα遮断薬の併用
抗血小板薬の併用
睡眠薬の併用(作用時間の違うもの)
ループ利尿薬とチアジド系利尿薬の併用
抗精神病薬の併用
去痰薬の併用
PPIとH2ブロッカーの併用
抗菌薬の併用
PL顆粒とアセトアミノフェンの併用
個々の薬剤師によって判断がわかれることが多く、判断に迷う。
異なる医療機関からの処方であれば、重複投薬・相互作用防止加算も算定できるし、積極的に疑義照会しますが。
保険で査定されたケースとかあったら教えてほしい。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
2 件のコメント
ずっと、アロプリノールとフェブリックの出ている患者さんがありますが、査定されてません。私の私の勤務する以前からです。初めて見たときはびっくりでした。今さら疑義照会なんてできません。作用を強くしたかったけど支払いが安くなるようにしたかったのでしょうか
コメントありがとうございます。
アロプリノールとフェブリクの併用は見たことありませんね。ウラリットとかユリノームの併用のほうが良いような気もしますが。
併用された経緯がわからないので、何とも言えませんが、単体の増量よりも別成分の併用のほうが副作用のリスクは少ないと考えたのかも知れませんね。
「今更疑義照会しても」というケースは私の薬局でも存在しますが、保険請求上問題があって個別指導で指摘される可能性の高い患者については、「続けて処方されている薬なので問題ないと思いますが、保険請求上指摘される可能性があるので確認したいのですが・・・」という形で医師に一度問い合わせて薬歴に書き残しておけば、薬局の責任は免れると思います。
あとは効果と副作用の確認で、尿酸値を患者聴取して薬歴に書き残しておけば、良いでしょうか。