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アンヒバを大人に使っちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約2分39秒で読めます.
7,521 ビュー. カテゴリ:アンヒバ坐剤小児用
アンヒバ坐剤が高齢者に処方、というのを見たことがある。
もちろん、疑義照会の対象となる。
アンヒバ坐剤「小児用」だから?
でも、トミロン細粒小児用には成人適応もある。薬品名に「小児用」とあっても大人に使えないというわけではない。
アンヒバ坐剤の効能効果は、「小児科領域における解熱・鎮痛」となっている。
また、使用上の注意にも「(注)本剤は小児用解熱鎮痛剤である.」と念を押している。
小児科領域ということは、小児に使用することはもちろん、小児科以外の診療科からの処方については疑義照会すべきとも受け取れる。
しかし、解熱鎮痛坐剤で大人に使えるものといえば、ボルタレンサポくらいだろう。
ボルタレンサポの適応症で解熱に関するものは、
「他の解熱剤では効果が期待できないか、あるいは、他の解熱剤の投与が不可能な場合の急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の緊急解熱」とある。
ボルタレンサポほど強くなくて良いということで、アンヒバという選択肢もわかるが、保険請求上は指摘されうる。
診療科を指定される薬
小児科領域のアンヒバ、以外にも、適応症に診療科が指定されているものがある。
リクシアナの適応には以下のものがあり、
○下記の下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
膝関節全置換術、股関節全置換術、股関節骨折手術通常、成人には、エドキサバンとして30mgを1日1回経口投与する。
整形外科領域では、60mg錠の適応は無い。
アナフラニールやトフラニールなどは、精神科領域では高用量で処方される。
何科からの処方なのか、意識してみよう。
解熱目的で使えないNSAIDs坐剤?
NSAIDsの坐剤というと、ボルタレンサポ、ユニプロン坐剤、インテバン坐剤あたりでしょうか。
他知りません。
このうちインテバン坐剤には解熱の適応はありません。
飲み薬には解熱の適応がありますが。
1986年、NSAIDsの安全性の見直しでインドメタシン坐剤の効能効果から解熱の適応が削除されたとのこと。
ボルタレンサポも、解熱の目的で使用する場合は、緊急性があり、他の解熱剤では効果が期待できないか、投与できない場合に限るとされています。
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