2024年11月22日更新.2,474記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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アローゼンとプルゼニドの違いは?

アローゼンとプルゼニドの違いは?

アローゼンもセンノシドも有効成分は同じで、どっち使っても同じじゃね?としか思っていませんでしたが。

プルゼニドをずっと使っていた患者さんが、アローゼンを追加処方され、医師から交互に使ってみるように言われたらしい。

そういうことをして意味のあることなのかよくわかりませんが、ちょっと調べてみる。

アローゼンの成分は、1g中センナ577.9mg、センナジツ385.3mg。
プルゼニドの成分は、1錠中センノシドA・Bとして12mg。
センナとセンノシドがごっちゃになる。

アローゼンの有効成分として、インタビューフォームには、

本品は定量するとき、1g 当たり、センノシドA(C42H38O20:862.75)とセンノシドB(C42H38O20:862.75)の含量の合計として10~20mg を含む。

と書かれている。

プルゼニドは高度の便秘に1回48mgまで投与できるが、アローゼンは1回0.5~1.0gとのことなので、センノシドの成分的には20mgまでしか入っていない。

有効成分のセンノシドだけで比較してしまうと、今までプルゼニド2錠を連用していた患者に、アローゼン1gを処方追加して、交互に使っても、意味は感じられないが、アローゼンという薬に含有されているのはセンノシドだけではない。

アローゼンの添加物として「オノニス根エキス」「タラクサシ根草エキス」「ミレフォリウム草エキス」などの民間薬の成分も配合されており、これらがどのような働きをするのかわからないが、何かプラスアルファの効果があるのかもしれない。

プルゼニド1日2回?

アローゼンとプルゼニドの大きな違いとして、用法の違いが挙げられる。

アローゼンの用法は、

通常成人1回0.5~1.0gを1日1~2回経口投与する。

プルゼニドの用法は、

通常成人1日1回12~24mgを就寝前に経口投与する。

たまに、プルゼニド1日2回朝夕食後、という処方がくることもあるが、疑義照会の対象となる。

下剤の飲み方といえば、就寝前が一般的であるが、アローゼンに関しては1日2回朝就寝前みたいな用法もアリなわけだ。
普通の人が朝下剤を飲んだら昼頃にもよおすことになる。
反応が悪い人では、朝飲んでも出るとは限らない。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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