更新日:2017年4月3日.全記事数:3,136件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

腸閉塞に大建中湯?


スポンサードリンク

腸閉塞と大建中湯

腸閉塞に効く内服薬は西洋薬にはほとんどなく、外科領域では大建中湯が第一選択薬となっています。

術後腸閉塞に対する有用性はランダム化比較試験でも確かめられています。

その機序として、
・平滑筋の5HT4受容体刺激によるアセチルコリン遊離促進
・粘膜知覚神経末端のバニロイド受容体を介したサブスタンスPの遊離促進
・粘膜上皮細胞からのモチリンの分泌促進

により腸管運動を促進することが基礎研究で明らかになっています。

大建中湯と便秘

便秘といえば、センノシドですが。
プルゼニド、アローゼン、カマ、テレミンソフト、グリセリン浣腸、アミティーザ。
下剤のオンパレードという患者さんは結構います。

漢方薬も色々と試されますが。
大黄にはセンノシドが入っているので、西洋薬と同じように効く。
桂枝加芍薬大黄湯、大黄牡丹皮湯、大黄甘草湯、乙字湯、三黄瀉心湯、治打撲一方、治頭瘡一方、潤腸湯、大柴胡湯、大承気湯、調胃承気湯、通導散、桃核承気湯、麻子仁丸、防風通聖散、茵ちん蒿湯など大黄の入った漢方薬は多いですが、便秘に適応のないものもある。
悪いものを体外に排出するという意味で、幅広い疾患に使える。

便秘に対してもう一つ効果的なアプローチが、温めるということ。
大建中湯も便秘によく使われる漢方薬です。
構成生薬は人参、乾姜、山椒というシンプルな3種類。
患者さんにも体を温めるというイメージのしやすい漢方薬です。

胃腸系の疾患に使われる漢方薬は人参系の温める系の漢方薬がよく使われます。
婦人科系も温める系でしょうか。
というか漢方薬全般温める系でしょうか。
「体温を上げると健康になる」なんて本もありますし、温めるのは体に良い。

薬を飲むときには、温かいお湯で飲んでもらったほうが良いですね。

大建中湯

一般には体力が低下した人に適しているが、実証の人にも用いることができる。

四肢や腹部が冷えて、激しい腹痛(痙攣性)があり、腹壁が薄く軟弱で腸の蠕動が亢進する動きが外からわかるような場合に用いる。

開腹術後の腸管通過障害や腸閉塞に応用される。

升性もあり散性もあることから便秘および下痢にも用いられている。

第17回和漢医薬学会(2000.8)においては、モルヒネ誘発の消化管運動抑制(便秘)に対し、大建中湯が有効であったとの報告がある。

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサードリンク