2020年12月4日更新.2,512記事.5,772,203文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

あの漢方薬の番号何番だっけ?

漢方薬一覧

漢方薬の番号

医薬品棚の薬品はアイウエオ順で並んでいる。

しかし漢方薬の場合は、製品番号順で並べている。

カッコン湯を、「カ」の棚に入れている薬局は無い。と思う。あまり無い。たぶんない。数品目しか置いてない薬局だと、あるかも。

つまり、漢方薬を探す際にはアイウエオ順では探さない。番号を確認して探している。

処方箋の薬品名に番号も記載されている場合は助かるが、番号が記載されていないことも多い。

他の薬局から小分けでもらうときも「何番でしたっけ?」卸に注文する場合も「何番でしょうか?」と聞かれることもある。

治療薬マニュアルや、昔ツムラからもらった漢方製剤ハンドブックで番号を調べているが、覚えておくに越したことは無い。

漢方薬の製品番号一覧

メーカーによって番号が違うのでご注意あれ。
004、013、042、044、049、094は縁起が悪いので抜けてます。
4が死、9が苦はわかりますが、キリスト教由来の13を抜くのは、漢方のイメージからはちょっと違うような。(クラシエは構わず13使ってますが)

製品番号漢方名
ツムラ1番葛根湯(カッコントウ)
ツムラ2番葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)
ツムラ3番乙字湯(オツジトウ)
ツムラ5番安中散(アンチュウサン)
ツムラ6番十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
ツムラ7番八味地黄丸(ハチミジオウガン)
ツムラ8番大柴胡湯(ダイサイコトウ)
ツムラ9番小柴胡湯(ショウサイコトウ)
ツムラ10番柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)
ツムラ11番柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)
ツムラ12番柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
ツムラ14番半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)
ツムラ15番黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
ツムラ16番半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
ツムラ17番五苓散(ゴレイサン)
ツムラ18番桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)
ツムラ19番小青竜湯(ショウセイリュウトウ)
ツムラ20番防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)
ツムラ21番小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)
ツムラ22番消風散(ショウフウサン)
ツムラ23番当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
ツムラ24番加味逍遙散(カミショウヨウサン)
ツムラ25番桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
ツムラ26番桂枝加竜骨牡蛎湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)
ツムラ27番麻黄湯(マオウトウ)
ツムラ28番越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)
ツムラ29番麦門冬湯(バクモンドウトウ)
ツムラ30番真武湯(シンブトウ)
ツムラ31番呉茱萸湯(ゴシュユトウ)
ツムラ32番人参湯(ニンジントウ)
ツムラ33番大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)
ツムラ34番白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)
ツムラ35番四逆散(シギャクサン)
ツムラ36番木防已湯(モクボウイトウ)
ツムラ37番半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)
ツムラ38番当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)
ツムラ39番苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)
ツムラ40番猪苓湯(チョレイトウ)
ツムラ41番補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
ツムラ43番六君子湯(リックンシトウ)
ツムラ45番桂枝湯(ケイシトウ)
ツムラ46番七物降下湯(シチモツコウカトウ)
ツムラ47番釣藤散(チョウトウサン)
ツムラ48番十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)
ツムラ50番荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)
ツムラ51番潤腸湯(ジュンチョウトウ)
ツムラ52番薏苡仁湯(ヨクイニントウ)
ツムラ53番疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)
ツムラ54番抑肝散(ヨクカンサン)
ツムラ55番麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)
ツムラ56番五淋散(ゴリンサン)
ツムラ57番温清飲(ウンセイイン)
ツムラ58番清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)
ツムラ59番治頭瘡一方(ヂヅソウイッポウ)
ツムラ60番桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)
ツムラ61番桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
ツムラ62番防風通聖散(ボウフウツウショウサン)
ツムラ63番五積散(ゴシャクサン)
ツムラ64番炙甘草湯(シャカンゾウトウ)
ツムラ65番帰脾湯(キヒトウ)
ツムラ66番参蘇飲(ジンソイン)
ツムラ67番女神散(ニョシンサン)
ツムラ68番芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)
ツムラ69番茯苓飲(ブクリョウイン)
ツムラ70番香蘇散(コウソサン)
ツムラ71番四物湯(シモツトウ)
ツムラ72番甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)
ツムラ73番柴陥湯(サイカントウ)
ツムラ74番調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)
ツムラ75番四君子湯(シクンシトウ)
ツムラ76番竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)
ツムラ77番芎帰膠艾湯(キュウキキョウガイトウ)
ツムラ78番麻杏薏甘湯(マキョウヨクカントウ)
ツムラ79番平胃散(ヘイイサン)
ツムラ80番柴胡清肝湯(サイコセイカントウ)
ツムラ81番二陳湯(ニチントウ)
ツムラ82番桂枝人参湯(ケイシニンジントウ)
ツムラ83番抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)
ツムラ84番大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)
ツムラ85番神秘湯(シンピトウ)
ツムラ86番当帰飲子(トウキインシ)
ツムラ87番六味丸(ロクミガン)
ツムラ88番二朮湯(ニジュツトウ)
ツムラ89番治打撲一方(ヂダボクイッポウ)
ツムラ90番清肺湯(セイハイトウ)
ツムラ91番竹筎温胆湯(チクジョウンタントウ)
ツムラ92番滋陰至宝湯(ジインシホウトウ)
ツムラ93番滋陰降火湯(ジインコウカトウ)
ツムラ95番五虎湯(ゴコトウ)
ツムラ96番柴朴湯(サイボクトウ)
ツムラ97番大防風湯(ダイボウフウトウ)
ツムラ98番黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)
ツムラ99番小建中湯(ショウケンチュウトウ)
ツムラ100番大建中湯(ダイケンチュウトウ)
ツムラ101番升麻葛根湯(ショウマカッコントウ)
ツムラ102番当帰湯(トウキトウ)
ツムラ103番酸棗仁湯(サンソウニントウ)
ツムラ104番辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)
ツムラ105番通導散(ツウドウサン)
ツムラ106番温経湯(ウンケイトウ)
ツムラ107番牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)
ツムラ108番人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)
ツムラ109番小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ)
ツムラ110番立効散(リッコウサン)
ツムラ111番清心蓮子飲(セイシンレンシイン)
ツムラ112番猪苓湯合四物湯(チョレイトウゴウシモツトウ)
ツムラ113番三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)
ツムラ114番柴苓湯(サイレイトウ)
ツムラ115番胃苓湯(イレイトウ)
ツムラ116番茯苓飲合半夏厚朴湯(ブクリョウインゴウハンゲコウボクトウ)
ツムラ117番茵蔯五苓散(インチンゴレイサン)
ツムラ118番苓姜朮甘湯(リョウキョウジュツカントウ)
ツムラ119番苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニントウ)
ツムラ120番黄連湯(オウレントウ)
ツムラ121番三物黄芩湯(サンモツオウゴントウ)
ツムラ122番排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)
ツムラ123番当帰建中湯(トウキケンチュウトウ)
ツムラ124番川芎茶調散(センキュウチャチョウサン)
ツムラ125番桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)
ツムラ126番麻子仁丸(マシニガン)
ツムラ127番麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)
ツムラ128番啓脾湯(ケイヒトウ)
ツムラ133番大承気湯(ダイジョウキトウ)
ツムラ134番桂枝加芍薬大黄湯(ケイシカシャクヤクダイオウトウ)
ツムラ135番茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)
ツムラ136番清暑益気湯(セイショエッキトウ)
ツムラ137番加味帰脾湯(カミキヒトウ)
ツムラ138番桔梗湯(キキョウトウ)
ツムラ501番紫雲膏(シウンコウ)

漢方薬の数字の意味

漢方薬には、その名称に数字を含むものが多くみられる。

十味敗毒湯(構成生薬数10)
八味地黄丸(構成生薬数8)
五苓散(構成生薬数5)
四逆散(構成生薬数4)
六君子湯(構成生薬数8)
七物降下湯(構成生薬数7)
十全大補湯(構成生薬数10)
五淋散(構成生薬数11)
五積散(構成生薬数16)
四物湯(構成生薬数4)
四君子湯(構成生薬数6)
二陳湯(構成生薬数5)
六味丸(構成生薬数6)
二朮湯(構成生薬数12)
五虎湯(構成生薬数5)
三黄瀉心湯(構成生薬数3)
三物黄芩湯(構成生薬数3)

六君子湯、四君子湯以外にも、五淋散、五積散、二陳湯、二朮湯は構成生薬数を示しているものではない。
それぞれの意味は、
五淋散:「石淋・気淋・膏淋・労淋・熱淋」の5つの尿路の病態
五積散:五積とは「気・血・痰・寒・食」が滞っていることを意味する
二陳湯:「陳」という漢字は「古いもの」という意味。半夏と陳皮の「二」つの生薬は古いものの方が上質とされていたので「二陳」湯と命名。
二朮湯:蒼朮と白朮の両方を含むため二朮

六君子湯と君臣佐使

六味丸は6つの生薬、八味地黄丸が8つの生薬から成る。
同じように、四君子湯は4つの生薬、六君子湯は6つの生薬から成る。
と勘違いしていた。

四君子湯は6つの生薬、六君子湯は8つの生薬から成ります。
六君子湯の構成生薬は、「蒼朮(または白朮)・茯苓・人参・甘草・陳皮・半夏、大棗、生姜」の8つですが、このうちの「蒼朮(または白朮)・茯苓・人参・甘草及び陳皮・半夏」の6生薬は君薬と呼ばれ、その数から六君子湯と命名されています。

漢方薬には「君臣佐使」という、生薬をその役割から4つに分類する考え方があります。

君薬:作用の中心的役割を果たす
臣薬:君薬に次いで重要な作用を果たす
佐薬:君薬を助ける役割を果たす
使薬:君臣と佐薬の補助的役割を果たす

君薬が6つもあると、「船頭多くして船山に登る」みたいにならないのかとも思う。

この考え方を西洋薬にも応用する場合があります。
ボルタレンとムコスタが処方されている場合、ボルタレンが君薬でムコスタが佐薬みたいな。
この場合の佐薬は、君薬を助ける役割というか、副作用軽減の目的ですが。

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薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

2 件のコメント

  • 匿名 のコメント
         

    いつも勉強させていただいています。
    縁起が悪くて番号が飛んでいるのですね!知りませんでした。
    これからも情報発信を楽しみにさせていただきます。

  • yakuzaic のコメント
         

    コメントありがとうございます。

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職業:薬剤師
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