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センノシドが効くにはビフィズス菌が必要?
公開. 更新. 投稿者:便秘/痔.この記事は約1分13秒で読めます.
2,602 ビュー. カテゴリ:センノシドとβ-グルコシダーゼ
便秘になったとき、下剤のセンノシド(プルゼニド)にくわえて、整腸剤が処方されることはよくある。
大して深くは考えずに、ただ単に「お腹の調子を整える」としか思わなかったが、深い理由があるのかも知れない。
センノシドは、生薬の大黄またはセンナから抽出された成分である。
センノシド自体が便秘の改善に効果があるのではなく、体内で代謝された成分が活性本体として薬効を持つ。
具体的には、腸内細菌のBifidobacterium属(ビフィズス菌)のβーグルコシダーゼによりセニジンに代謝され、さらにPeptostreptococcus属のレダクターゼにより活性本体のレインアンスロンに代謝される。
センノシドや漢方薬のように生薬を含む薬剤の効果発現には、腸内細菌叢による成分の代謝変換が大きく影響する場合が多いと言われている。
ちなみに、漢方薬については腸内に食物があると、細菌叢が食物を優先的に代謝し、活性本体の生成が妨げられてしまう。
このことが、食前や食間など空腹時服用となっている理由の1つと言われている。
センノシドも、腸内細菌のビフィズス菌の働きがなければ、活性本体として薬効を示さない。センノシドからセニジンになるには、消化酵素のβ-グルコシダーゼが必要だが、体内に存在するのは、α-グルコシダーゼだけである。
そのため、ビフィズス菌の活性が低いと、センノシドの効果が減弱してしまう。
ヨーグルトなどにはビフィズス菌が含まれる。また、オリゴ糖を摂取するとビフィズス菌が増加する。ただし、オリゴ糖を優先的に代謝することがあるので注意が必要である。
参考書籍:日経DI2019.10
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