記事
ヨクイニンエキス錠は瓶のまま渡す?
公開. 更新. 投稿者:漢方薬/生薬.この記事は約1分21秒で読めます.
4,538 ビュー. カテゴリ:ヨクイニンエキス錠の吸湿性
ヨクイニンエキス錠の用法は以下のようになっている。
ヨクイニンエキスとして、通常成人1日1.0〜2.0gを3回に分割経口投与する。(ヨクイニンエキス錠「コタロー」は、通常成人1日9〜18錠を3回に分割経口投与する)
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1日9錠だと、2週間分で126錠。1日18錠だと、2週間分で252錠。
ヨクイニンエキス錠のパッケージにはちょうど、以下のようなものがある。
1260錠(126錠×10)
2520錠(252錠×10)
1瓶126錠のものと、252錠のものがある。
2週間単位で処方されれば、瓶のまま渡せてちょうどよい。
初めに処方を受け取ったときは、瓶から出して一包化して調剤していたが、添付文書の取り扱い上の注意に以下のように記載されている。
1.本剤は吸湿しやすく、生薬特有のにおいがすることがあります。直射日光の当らない涼しい場所に保管してください。
特に、開封後は調剤が済んだら速やかにキャップを固く締めて保管してください。本剤は湿気を帯びた手で触れると褐色に変色したり、変形することがありますので、投薬時に注意を行ってください。2.本剤をグラシン紙等の包材に分包して投薬する場合は、気密性の高い容器に入れ、湿度の低い場所(冷暗所)に保管してください。また冷所(例えば冷蔵庫など)に保管した場合、取り出し後そのまま放置されると結露により吸湿して変色の原因となりますので、速やかに保管場所に戻すよう投薬時に注意を行ってください。
ヨクイニン錠は皮膚科で子供に処方されることも多く、スナック菓子風にポリポリ食べられるようですが、湿気を帯びるとそのポリポリ感がなくなるという話です。
そのため、吸湿性に注意しなければならず、瓶で渡せる部分は渡してしまったほうが良いのだと思います。調剤も楽ですしね。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。