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アレグラ錠30mgは小児用?
公開. 更新. 投稿者:花粉症/アレルギー.この記事は約2分51秒で読めます.
2,945 ビュー. カテゴリ:アレグラの適応と年齢
アレグラ錠には30mgと60mgがあります。
もともと60mgしか販売されていませんでしたが、小児用に30mgも販売されました。
こういう薬には「アレグラ錠30mg小児用」という名称を付けてもらいたいものですが。
アレグラ錠の用法用量は、
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
となっており、12歳以上であれば60mg錠が処方されるわけで、7歳から11歳という5年間の小児にのみ30㎎錠が処方されることとなる。
あまり処方をみかけることはない。
ただし、適宜増減という文言が入っているので、小児に60mg、成人に30mgが保険請求上どの程度認められるのかについては定かではない。
また、アレグラにはアレグラドライシロップ5%という製剤もありますが、これは6ヶ月以上からの適応が認められており、成人にも適応を有する。
ドライシロップと聞くと、小児向けのイメージですが、成人でも使える。
アレグラドライシロップ5%の包装は0.3g包と0.6g包しかありませんが、用法は、
〈成人〉
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg(ドライシロップとして1.2g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
〈小児〉
通常、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg(ドライシロップとして1.2g)、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg(ドライシロップとして0.6g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
通常、2歳以上7歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg(ドライシロップとして0.6g)、6ヵ月以上2歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回15mg(ドライシロップとして0.3g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。
となっており、
成人:1回60mg=1.2g(0.6g×2包)
7歳以上12歳未満:1回30mg=0.6g(0.6g×1包)
2歳以上7歳未満:1回30mg=0.6g(0.6g×1包)
6ヵ月以上2歳未満:1回15mg=0.3g(0.3g×1包)
と2つの包装で幅広い年代に使えるようになっている。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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