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ネオーラル1日1回?
公開. 更新. 投稿者:花粉症/アレルギー.この記事は約2分54秒で読めます.
3,354 ビュー. カテゴリ:ネオーラルの用法
免疫抑制剤のネオーラル(シクロスポリン)には様々な効能効果があります。
それぞれの用量は「1日量5mg/kg」「1日量6mg/kg」「1日量9~12mg/kg」「1日量14~16mg/kg」「1日量10~15mg/kg」「1日量6~12mg/kg」などなど、病名によって微妙な違いがあります。
しかし、用法については、すべて「1日2回に分けて」と、添付文書上は1日2回という用法が決まっています。
シクロスポリンの血中濃度は、投与して2時間でピークに達し、12時間で下がり、再び投与すれば2時間でピークになり、12時間で下がるということを繰り返します。
しかし、1日1回の投与で良好にコントロールできたという報告もあるため、実際の処方では1日1回という用法がくることもあります。
しかし、原則は1日2回。
ただひとつ、効能効果「細胞移植に伴う免疫反応の抑制」の用法は、「再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する。」という記載になっている。
細胞移植に伴う免疫反応の抑制
この再生医療等製品というのが、「サクラシー」という「角膜上皮幹細胞疲弊症における眼表面の癒着軽減」に使われる口腔粘膜由来上皮細胞シートのことらしい。
サクラシー「ヒト羊膜基質使用ヒト(自己)口腔粘膜由来上皮細胞シート」- ひろさきLI株式会社 (hirosaki-li.co.jp)
角膜上皮幹細胞疲弊症とは何ぞや、とか詳しいことは置いておいて、サクラシーの添付文書を読むと、シクロスポリンの使い方が書いてある。
原疾患が眼類天疱瘡以外の場合にはシクロスポリンとして1日量2~3mg/kgを術翌日から経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
原疾患が眼類天疱瘡の場合には、シクロスポリンとして1日量2~3mg/kgを術翌日から経口投与及びシクロホスファミド(無水物換算)として50㎎を1日1回、術翌日から経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
シクロホスファミドとして50㎎を1日1回という記載はみられる。
しかし、シクロスポリンの用法については詳しい記載はない。1日1回でも良いということになる。
なかなかお目にかかるケースは無さそうだが、薬の添付文書を読むだけではわからないような用法用量だと、薬歴に書き残す必要もありそうだし、なんだか。
「再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する。」というのは、ノバルティスが、「うちらの責任じゃねえから」と言っているようで、なんだか。
転記するだけでもいいから、ネオーラルの添付文書にも書いてくれたらいいのにね。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。