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ブレディニンは食前に飲んだ方が良い?
公開. 更新. 投稿者:免疫/リウマチ.この記事は約2分46秒で読めます.
3,628 ビュー. カテゴリ:ブレディニンの食前服用
免疫抑制剤のブレディニン。
関節リウマチに対する用法としては、
通常、成人1回ミゾリビンとして50mgを1日3回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
ただし、腎機能の程度により減量等を考慮すること。
となっており、服用時点に関しては、食前とも食後とも記載は無い。
他の適応症に対しても、同様。
インタビューフォームで食事の影響をみると、
腎移植患者3 名の朝食前及び夕食後に各100mg を投与した場合、消化管からの吸収速度は食前投与に比し食後の方が少し遅延することが示唆されたが、Tmax、Cmax 及びT1/2 等に有意差は認められなかった。なお、関節リウマチ患者2 例それぞれに絶食下と朝食1時間後に100mg 1 回投与した場合、1 例では投与3 時間後までの血漿中濃度及び24時間後までの累積尿中排泄率が、絶食時に比し食後投与の方が低かったが、他の1例では血漿中濃度に差が認められなかった。
症例数が少ないので、何とも言い難いが、食前も食後も有意差は無いという判断であろう。
以下のようなQ&Aもある。
Q:ブレディニンTM50㎎錠を3錠1×朝食前で使うことはあるか?(薬局)
薬事情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介(2013年7月)
A:ブレディニンTM50㎎錠(成分:ミゾリビン)は、核酸代謝におけるプリン合成を阻害する免疫抑制剤である。適応により用法が異なり、腎移植における拒否反応の抑制には1日1~3回、原発性糸球体疾患によるネフローゼ症候群およびループス腎炎や関節リウマチには1日3回服用する。ミゾリビンの薬理作用は濃度依存性で、近年、経口パルス療法や大量療法等で治療効果を得た報告や、小児ネフローゼ症候群や関節リウマチ患者において、1日投与量は変更せずに分割投与から単回投与に変更した結果、安全性は損なわずに有効性が改善された報告がある。また、食後投与は絶食下投与に比べ吸収が低下し、魚類、肉類、醤油等に含まれるイノシン酸により吸収が阻害された報告があり、食事や食事の内容がミゾリビンの吸収に影響を及ぼす可能性が示唆されていることから、1日1回食事前に投与されることがある。
なるほど。
ブレディニンの作用機序は、プリン合成系のイノシン酸からグアニル酸に至る経路を拮抗阻害することにより核酸合成を抑制する。
食事中にイノシン酸があったら、そこで働いちゃって吸収されなくなるのね。
おしまい。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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