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附子は劇薬?
公開. 更新. 投稿者:漢方薬/生薬.この記事は約2分2秒で読めます.
4,045 ビュー. カテゴリ:劇薬の漢方薬
劇薬の漢方薬ってあるの?
漢方薬でも劇薬に分類されているものがある。
劇薬だと、保管場所を分けなければならないので面倒。
以下の漢方薬は劇薬となっている。
三和 葛根加朮附湯エキス細粒
オースギ 桂枝加苓朮附湯エキスG
クラシエ 桂枝加苓朮附湯エキス細粒
JPS 桂枝加朮附湯エキス顆粒〔調剤用〕
コタロー 桂枝加朮附湯エキス細粒
テイコク 桂枝加朮附湯エキス顆粒
三和 桂枝加朮附湯エキス細粒
三和 桂芍知母湯エキス細粒
JPS 真武湯エキス顆粒〔調剤用〕
コタロー 真武湯エキス細粒
三和 真武湯エキス細粒
三和 大防風湯エキス細粒
三和 当帰芍薬散加附子エキス細粒
コタロー 八味丸料エキス細粒
テイコク 八味丸エキス顆粒
本草 八味丸料エキス顆粒-M
JPS 八味地黄丸料エキス顆粒〔調剤用〕
オースギ 八味地黄丸料エキスG
クラシエ 八味地黄丸料エキス細粒
三和 八味地黄丸料エキス細粒
八味地黄丸料エキス顆粒T
三和 附子理中湯エキス細粒
コタロー 麻黄附子細辛湯エキスカプセル
三和 麻黄附子細辛湯エキス細粒
三和 芍薬甘草附子湯エキス細粒
八味地黄丸や桂枝加朮附湯など、附子(ブシ)が含有されている漢方薬は劇薬に指定されている。
ブシといえばトリカブト。
毒性の強い生薬です。劇薬に指定されていることは納得。
しかし、クラシエの八味地黄丸は劇薬なのに、ツムラの八味地黄丸は劇薬じゃない。
クラシエの桂枝加苓朮附湯は劇薬なのに、ツムラの桂枝加朮附湯は劇薬じゃない。
コタローの麻黄附子細辛湯は劇薬なのに、ツムラの麻黄附子細辛湯は劇薬じゃない。
という風に、メーカーによって劇薬だったり劇薬じゃなかったり、附子が入っているから全て劇薬というわけではない、というところがわかりにくい。
また、クラシエ八味地黄丸料エキス細粒の3.0g包は劇薬ですが、2.0g包は劇薬じゃない。
クラシエ桂枝加苓朮附湯エキス細粒の3.75g包は劇薬ですが、2.5g包は劇薬じゃない。
という風に、量によっても劇薬だったり劇薬じゃなかったりする。
薬事法施行規則別表三に以下の記載がある。
「アコニチンを含有する生薬及びその製剤。ただし、注射剤以外の製剤であつて1個中アコニチンとして0.01mg以下を含有するものを除く。」
トリカブトに含まれるアコニチンの量によって劇薬かどうかがわかれる。
しかし、そもそも漢方薬に使われているブシ末は加工ブシ末で、加工ブシ末の錠剤であるアコニンサン錠も劇薬には指定されておらず、「有効成分に関する理化学的知見」には、「日局加工ブシ末は、ハナトリカブトならびにオクトリカブトの塊根を加工処理して毒性を減じたものである。成分として、メサコニチン、ベンゾイルメサコニン、ベンゾイルアコニン等が含まれる。」と書かれており、毒性を減じる修治が施されている。
漢方薬は、全部劇薬の指定外して良いと思う。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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1 件のコメント
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