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当帰芍薬散を飲む人は美人?
公開. 更新. 投稿者:漢方薬/生薬.この記事は約1分21秒で読めます.
2,716 ビュー. カテゴリ:当芍美人?
昔から美しい女性のことを、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といいます。
芍薬は、すらりと伸びた茎の先端に美しい花を咲かせるので、まるで立っているような姿です。
牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつけるため、まるで座っているかのように見えます。
百合の細い茎の先の美しい花が風に揺れる様子は、女性がしなやかに歩く姿に見えます。
芍薬も牡丹も百合も漢方薬に使われています。
芍薬を含む漢方薬は、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、温経湯、防風通聖散など。
牡丹皮を含む漢方薬は、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、温経湯、大黄牡丹皮湯など。
婦人科でよく使われる漢方薬に配合されている。
百合を含む漢方薬は、辛夷清肺湯。
ビャクゴウを含む漢方薬は辛夷清肺湯だけでした。婦人科系ってわけではないので、残念。
当帰芍薬散を飲む人は「当芍美人」と言われ、これまた芍薬が美人の形容詞のようにされています。
当帰芍薬散の適応になりやすいタイプが、華奢で色白な虚弱気味の女性であることが由来だそうな。
芍薬とアロマターゼ
漢方薬に含まれる芍薬にアロマターゼ活性促進作用があるらしい。
アロマターゼはアンドロゲンをエストロゲンに転換する酸素であるので、女性ホルモンと同じような効果があるということか。
乳がん患者でアロマターゼ阻害薬を飲んでいる患者がホットフラッシュのために当帰芍薬散が処方される、ということもある。
どうなんだろ。
当帰芍薬散の特徴は?
比較的体力の低下した女性によく用いられるが、女性のための漢方薬ではない。
一般に、冷え症で貧血傾向があり、軽度の浮腫、腹痛などを呈する場合に用いる。
女性では、安産の薬、安胎薬として妊娠時によく用いられるが、理気薬の香蘇散や半夏厚朴湯を合方するほうがのみやすく、つわりにも奏効する。
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